サイトアイコン 残る桜も 散る桜ー膵臓がん完治の記録

光免疫療法ー最終ターゲットは膵臓がん?

週刊現代に光免疫療法の記事が載っています。

その内容を紹介した記事がこちらです。

現在、治験の最終段階にあり、認可されれば、がん治療に大革命を起こすと期待される光免疫療法。だが、その開発の裏には資金不足に泣き、自腹で実験を続けた研究者の汗と労苦の物語があった。
がん治療の大革命となるか? 極貧研究者が生んだ「光免疫療法」とは(週刊現代) - 現代ビジネス

「現在、試験を行っているのは頭頸部がん。顔や頭の近くで手術が難しいことと、光を当てやすいという理由からです。
もちろん、光免疫療法は他のがんにも効果があるはず。内視鏡を使って光を当てれば、内臓系のがんにも対応できる。最終ターゲットは、とても難しいがんといわれる膵臓がんです

そう言わずに、もっと早く膵臓がんに取り組んで欲しいよ。

ただ、懸念はよく分かります。

膵臓がんで手術ができないのは、大きな血管に腫瘍が巻き付くように浸潤しているから。

頭頸部がんの臨床試験では、近赤外線を当てた腫瘍は、患者が病院から出るころには、もうどろどろに溶け始めているという。

これをそのまま膵臓がんに適用したらどうなるか。大きな血管に巻き付いた腫瘍がどろどろと溶け出したら、血管に大きな穴が開いてしまいます。

がんは消えたが、患者は大出血によって亡くなりました。では、笑い事ではありません。

この難しい問題の解決法を考えないと、ステージ4の膵臓がんへの適用は難しいでしょうね。せいぜい、術中の膵臓に近赤外線を当てて、目に見えないがん細胞を破壊し、再発転移のリスクを減らすことでしょうか。これなら抗体を決めさえすれば始められます。

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