サイトアイコン 残る桜も 散る桜ー膵臓がん完治の記録

膵臓がんの記事が豊富な佐藤典宏先生のブログ

次回の『膵臓がん患者と家族の集い』で講演をお願いしている佐藤典宏先生のブログ『「がん」をあきらめない人の情報ブログ』を閲覧されている方は結構多いですね。

なにしろ、役に立つ膵臓がんに関する記事がたくさんあります。私が検索したら、なんと312件の膵臓がんに関する記事がアップされていました。(一部重複もあります)

(膵臓 OR すい臓 OR 膵) AND (癌 OR ガン OR がん) site:satonorihiro.xyz

その中からいくつかを紹介します。検索サイトに上の文字列を入力するか、上のリンクをクリックすれば検索結果が表示されるので、気になる記事を探すのもよろしいでしょう。

パンキャンジャパン福岡支部主催の「膵がん勉強会・患者サロン in 産業医科大学病院」において、「膵がん患者さんが日常生活で配慮したいこと:食事・運動・メンタル」というタイトルでお話をさせて頂きました。今回は、講演内容の一部をスライドとともに紹介します。
膵がん患者さんが日常生活で配慮したいこと:食事・運動・メンタル - あきらめない!がんが自然に治る生き方

パンキャン福岡支部での講演内容です。

「サプリメントはがんに効くの?」「飲んだ方がいいの?」という質問が多いです。結論から言うと、「特定のサプリメントだけでがんが治る(消える)」というエビデンス(科学的根拠)はありません。しかし、サプリメントの中には、癌治療をサポートするものがあります。私がガン患者さんにすすめる抗がんサプリメントのベスト10を紹介します。
医師が独断で選ぶ「抗がんサプリメント」10種:エビデンス重視 - あきらめない!がんが自然に治る生き方

サプリメントへの関心も深いですね。

膵臓がんが転移する場合、多くは肝臓へと転移します。この場合、非常に予後が悪く、生存期間は6ヶ月~1年程度です。一方で、膵臓がんが肺だけに転移することもあります。この場合、比較的予後が良好であることことより、転移に対して切除手術を行っている施設もあります。今回、膵臓がんの肺への転移の治療や生存率についてまとめてみました。
膵臓がんの肺への転移は比較的予後がいい?オリゴメタ(少数転移)の可能性 - あきらめない!がんが自然に治る生き方
「転移性膵臓がんは絶対に治らない」訳ではありません。実際、切除によって長期生存した転移性膵臓がん症例(いわゆるオリゴメタの症例)が存在します。しかし、このような長期生存例の症例報告はが少なく、またがんの特徴についての詳細な検討もありませんでした。今回、肝臓と肺へ転移し、長期生存した膵臓がんの1例を紹介します。
転移性膵臓がんの長期生存例:オリゴメタ治療後12年無再発の症例報告 - あきらめない!がんが自然に治る生き方

オリゴメタ膵癌なら治癒の可能性もありますよ。

膵臓がん(膵癌)に対するクルクミン(ウコン)の抗がん作用の新たなメカニズムが報告されました。クルクミンはがん細胞だけでなく、間質というまわりに存在する細胞にも効果を発揮し、がんの転移を抑制しているとのことです。難治がんである膵臓がんに対して、クルクミンが有効である可能性を示す非常に興味深い結果ですので紹介します。
クルクミンは膵臓がん(膵癌)の転移を抑える:間質(かんしつ)細胞を標的にした... - あきらめない!がんが自然に治る生き方
温熱療法(ハイパーサーミア)は、固形癌に対する抗がん剤や放射線治療の効果を高める効果があります。しかしながら、実際には症例数が少ないことより、膵臓がんに対する温熱療法の有効性は未だ確立されていません。今回、膵臓がんに対する、抗がん剤あるいは放射線との併用療法としての温熱療法の効果について調べてみました。
膵臓がんに温熱療法(ハイパーサーミア)は効くのか?臨床研究の結果まとめ - あきらめない!がんが自然に治る生き方
膵臓がんは診断時におよそ80%は切除不能です。この切除不能の膵臓がんに対しては、おもに抗がん剤治療が行われていますが、いまだ十分な治療成績は得られていません。今回、局所進行膵臓がんに対して、腫瘍溶解性ウイルスHF10を腫瘍内に直接投与するという新たな治療法の試み(日本における第Ⅰ相臨床試験)が報告されました。
膵臓がんに対する腫瘍溶解性ウイルスHF10の安全性と有効性:国内第Ⅰ相試験 - あきらめない!がんが自然に治る生き方
膵臓がんの腹膜転移(あるいは腹膜播種:ふくまくはしゅ)に対しては抗がん剤治療がなかなか効かないことや、腸閉塞や腹水など様々な合併症を引き起こすことが問題となっています。今回、膵臓がんの腹膜転移に対してパクリタキセルとS1(ティーエスワン)を組み合わせた抗がん剤治療の結果(第2相臨床試験)が、日本から報告されました。
膵臓がん腹膜転移に対する新たな治療戦略(パクリタキセル+S1):日本からの研究結果 - あきらめない!がんが自然に治る生き方
沖縄県の翁長知事も、ステージ2の膵臓がんに対して手術を受けましたが、術後数ヶ月で肝臓への転移が発覚したと報道されています。どんな膵臓がん患者さんが、すぐに再発しやすいのでしょうか?今回、アメリカにおける957人の膵臓がん患者を対象とした解析により、早期に再発する患者さんを予測する術前および術後因子が同定されました。
膵臓がん:手術後すぐに再発する人しない人の違いとは?957例の解析より - あきらめない!がんが自然に治る生き方
膵体尾部のがんの方が、膵頭部より転移が多く、生存率が低いと報告されています。どうして頭部よりも体尾部のがんの方が予後が悪いのかについての理由は不明でした。今回、一連の膵臓がん組織における遺伝子異常のパターンの調査により、膵体尾部のがんの高い悪性度の背景にひそむ分子レベルでの特徴(遺伝子シグネチャー)があきらかとなりました。
膵体尾部のがんは膵頭部のがんより悪性度が高い?遺伝子シグネチャー解析の結果より - あきらめない!がんが自然に治る生き方

私も膵体尾部の腫瘍なので、この記事は気になります。

第20回『膵臓がん患者と家族の集い』

10月13日の講演では、「膵臓がんの標準治療と代替医療」と題したお話です。

どのような内容になるか、期待が膨らみますね。

参加申込み受付中です。オフィシャルサイトからお願いします。

今年最後の開催となります。会場の都合で、この後は来年1月となります。奮ってご参加ください。

佐藤先生の略歴

福岡県生まれ。1993年 九州大学医学部卒。2001年より米国ジョンズ・ホプキンス大学医学部に留学し、がんの分子生物学を研究されました。

膵臓がんの診療・研究で世界をリードするメリーランド州バルチモア市に位置するジョンズ・ホプキンス大学病院は、膵臓がんの治療では世界的に有名な病院です。同病院は、US. News & World Report誌による全米病院ランキングで第1位であり、膵がん治療の患者数も、治療成績においても全米第1位です。つまりいずれも世界一ということですね。

中東の石油王が膵臓がんになると、この病院で治療するのだとか。

佐藤先生は現在、北九州市の産業医科大学第一外科の講師、外来部長を務めておられます。がん治療認定医、外科学会指導医、消化器外科学会指導医、膵臓学会指導医でもあります。

これまでに膵臓がんを主な対象に、1000件以上の手術をされています。

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