サイトアイコン 残る桜も 散る桜ー膵臓がん完治の記録

高額な自由診療に騙されないために

大須賀覚医師が高額な自由診療(免疫細胞療法)の裁判を上げて批判のツイートをしています。

医療問題弁護団の大瀧弁護士の寄稿、私もよく引用させてもらっています。

 

治らないがんを持った患者は、先に一つでも可能性があるのならチャレンジしてみたいと考えるのです。その気持を否定することはできません。

しかし、「治った患者もいる」というのですが、分母を云わないのです。何人の患者のうち何人が治ったのか、あるいは効果があったのか。その効果とはどういうものか。

こうしたデータを出してくれる自由診療クリニックは皆無です。

ただ、期待をもたせて、愛想はいいし、断定的に言ってくれます。

「あなたにあと5年、10年の人生をプレゼントしたい」なんて、歯の浮くようなことも平気で言います。切羽詰まっている患者は「地獄に仏」と感じるのですね。

本当は「地獄の悪魔」だとも知らずに。

こちらのクリニックなんか、ひどいものです。

がんセンターで、ステージⅣの膵臓がんが見つかり、余命は半年と言われた50代の男性の例です。標準治療では長生きができないとわかり、セカンドオピニオンを申し出て、免疫細胞療法のクリニックを受診しました。そこのクリニックの先生はこう言ったそうです。 他の免疫細胞療法クリニックはインチキだ うちは、樹状細胞を患者個人のがん抗原に合わせて作る 少量のオプジーボと併用した独自の治療法での経験がある 奏功率は80%である 中にはがんが消えた患者も相当いる あなたに5年、10年の人生をプレゼントしたいこんな言葉に...
白衣を着た詐欺師 - 残る桜も 散る桜

こうした罠から逃れる方法はあるのでしょうか。告知されたばかりの患者にこうした嘘を見抜けというのは酷でしょう。

  1. 適応外の抗がん剤や分子標的薬、オプジーボやキイトルーダ等の治療を自費で行うところ
  2. 「免疫治療」を謳っているが、効果が確認されている免疫チェックポイント阻害薬ではない免疫治療中心のところ
  3. 食事でがんが治ると謳っているところ
  4. ビタミンC大量療法や温熱療法などの効果を過剰に伝えているところ
  5. 必ず治りますと断定的に請け負うところ
  6. これで治った患者がいるといいながら、詳細なデータは出さないところ

などは危ないクリニックと考えて良いでしょう。

患者会などで経験者の話を聞いてみることもよいのではないでしょうか。

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