サイトアイコン 残る桜も 散る桜ー膵臓がん完治の記録

中村祐輔教授の新著

中村教授の新著『がんペプチドワクチン療法』が出版されている。10月6日が発
売だが、購入を躊躇しているうちに(価格が・・・)アマゾンでは在庫切れ・入荷待ちになっているようだ。

やはりそれだけワクチン療法ががん患者の期待を集めているということだろう。この本の帯は「どのようにはたらき、どのくらい効くのか? 臨床医とがん患者の疑問に答える」となっているので、ある程度専門的な内容だと思われる。値段からしてそんな感じだ。

毎日新聞の昨日の夕刊(23日付)でも中村教授へのインタビュー記事があった。中村教授がヒトゲノム研究を自分の仕事と決めたいきさつなどが語られている。

大阪大学医学部を卒業後、外科医として大阪府内の病院に勤め、がん患者たちと向き合うことになった。「若い女性でしたが、私の白衣の袖をつかんで、泣いて訴える患者さんもいました。誰もが病気の回復を願っていますが、やはり全員を助けられるわけではなかったんです」。無力感が中村医師を襲った。 こうしたがん患者との出会いがきっかけで、アメリカで5年間、人間の遺伝子暗号と言われるヒトゲノムの研究に没頭した。<中略>
食道がんや、膵臓(すいぞう)がんなどに対して、これまでに行われた臨床研究の結果は、被験者の4割でがんの進行が止まり、2割でがんが小さくなったとの
こと。これは、既存の抗がん剤と同程度かそれ以上の効果であり、副作用も抗がん剤より圧倒的に軽い。現在は、より早期のがん患者でも臨床研究を続けてい
る。

月曜日の「クローズアップ現代」のがんワクチンの放送予定もある。ワクチン療法への期待が高まっている。

これもがんワクチンに関する情報だが、FDAが「企業向けガイダンス-がん治療用ワクチンのための臨床学的考察」(ドラフト版ガイダンス)を出している。和訳はこちら

がん値ようようワクチンは、従来とは異なる臨床試験方法を採用すべきだという内容。しかし養子免疫療法(NK細胞療法など)とは一線を画す必要もあるとの提言である。

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