サイトアイコン 残る桜も 散る桜ー膵臓がん完治の記録

mFOLFIRINOX療法で71.4%が手術可能に

4月16日から18日まで名古屋市で開催された第115回日本外科学会定期学術集会で、埼玉医科大学総合医療センター肝胆膵外科の二宮理貴氏の発表。

Borderline resectable以上の局所進行膵癌に対するネオアジュバントFOLFIRINOX、腫瘍縮小効果は71.4%に【外科学会2015】』

切除可能のボーダーライン上の局所進行膵がん患者に対するネオアジュバントFOLFIRINOX療法を行った結果、71.4%の患者が切除可能となった。

  1. 遠隔転移を伴わない
  2. 定型手術で切除しない主要血管浸潤(膵体部癌の腹腔動脈浸潤は切除可能と考える)
  3. 半周以上の上腸間膜動脈(SMA)周囲神経叢への浸潤
  4. 再建不能な広範囲門脈・上腸管膜静脈浸潤

の患者に対し、5FUのボーラス投与を省略するmFOLFIRINOX療法を行った。UGT1A1 *6または*28ヘテロの患者ではイリノテカンを、70歳以上の患者ではイリノテカンとオキサリプラチンをそれぞれ1段階ずつ減量した。

腫瘍縮小効果が得られ切除可能となったのは、PRの4人とSDの1人の計5人(71.4%)で、このうちPRの3人とSDの1人にはすでに手術を行い、PRの残る1人にも近く手術が予定されている。

まだ7人の患者の少数データです。しかし、FOLFIRINOX療法は副作用が強烈だけど、減量してでもすばらしい効果がありそうですね。4,5コースで切除可能になるというのですから、すばらしい効果です。

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