サイトアイコン 残る桜も 散る桜ー膵臓がん完治の記録

膵臓がんー手術は早いほうが良いか?

佐藤先生のブログです。

がんと診断されてから手術までの期間(待ち日数)は、病院によってかなり差があります。期がんの手術よりも進行がんの手術を優先する病院もあります。では、実際に手術が遅れると、その間にがんが進行してしまい、治療成績(生存率)が悪くなるといったエビデンスはあるのでしょうか?膵臓がん(膵癌)における研究結果を紹介します。
がん手術までの待ち時間(手術の遅れ)は生存率に影響するのか?:膵臓癌の場合 - あきらめない!がんが自然に治る生き方

結論は、20mm未満の腫瘍が比較的小さな段階では、手術までの待機期間が長くなると生存率が低下する可能性があるとのこと。

「膵臓がんは足が速い」とか「膵臓がんは1週間単位で大きくなる」と、医者や患者が経験的に感じていることが立証されたということでしょう。

20mm以上になると、肉眼では見えなくても、高い確率で血流に乗って全身に回っている可能性が高いでしょうから、これも妥当な結果です。

ただ、30日を境にした解析ですが、たとえ20mm以上であっても、早い手術に越したことはないと言えます。

手術症例数の大きい病院では、手術が遅くなりがち。かといって症例数の少ない病院では心配ですから、悩ましい選択です。

がん研有明病院のように、膵臓がん患者には手術室や病室を特別枠で確保するということを、他の大規模病院にも望みたいものです。

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