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大阪大学におけるがんのケトン食療法

『外科と代謝・栄養』誌の10月号に「~がんに対する糖質制限食治療の可能性~大阪大学におけるがんケトン食療法5年間の取り組みについて」との記事がありました。

阪大におけるケトン食療法の研究

このブログでも糖質制限食やケトン食療法については何度か書いています。最近では、古川健司先生の『ビタミンDとケトン食 最強のがん治療』にも触れています。

糖質制限食の権威である江部康二先生も協力して、大阪大学では糖質制限食、ケトン食療法の研究を続けています。

究極の糖質制限食、ケトン食にがん治療効果はあるか?  究極の糖質制限食とも言える「ケトン食(糖質制限高脂肪食)」に、果たしてがん治療効果はあるのか。前回は、米国のアイオワ大学と米国国立衛生研究所(NIH)が取り組んでいる臨床研究を紹介しましたが、実は日本での事例が昨年10月、京都市で開かれた「第53
糖質制限食にがん治療効果はあるか? | 人類史からひもとく糖質制限食 | 江部康二 ... - 毎日新聞「医療プレミア」

この5年間の研究の結果をまとめたのが上にあげた記事です。こちらに「大阪大学におけるケトン食療法」をPDFで貼っておきますが、以下はその概要です。

がんケトン食療法の課題

がんケトン食の作用機序の解明が必要である。ケトン食はがんを兵糧攻めにしているという仮説があるが、疑問である。なぜなら、がんケトン食を導入しても、患者の血糖値は正常化し、極端な低血糖を示すことはないからだ。

患者・医療機関への教育とエビデンスの構築が必要である。患者が自己流でおこなっている例を良く目にするが、自己流では血中ケトン体は上昇しておらず、低血糖や栄養バランスの悪化などが見られる。ケトン食糧法を続けていくためには、充分に経験を積んだ管理栄養士の協力が欠かせない。

がんケトン食療法は、単独で抗腫瘍効果を示すものではなく、従来のがん治療と組み合わせることによって効果を発揮する強力な支持療法である。

 

 

 

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