サイトアイコン 残る桜も 散る桜ー膵臓がん完治の記録

今日の一冊(137)『私の仕事は、生きることです』

今日の散歩写真

2015年6月に膵頭十二指腸切除術を行い、リンパ節転移があったのでステージⅣaと言われたフジシゲ・三太郎さんの闘病記です。

私の仕事は、生きることです 膵臓がんステージIVaになって思うこと

フジシゲ・三太郎
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人間ドックでCA19-9が基準値を少し超えていることを指摘され、腹部超音波検査では異常なし。CTやMRIをするもこちらも異常なし。

CA19-9は相変わらず上昇を続けて125U/mLとなるが、ERCPでも問題なしだった。しかし、同時に行ったPET検査で膵癌の疑いが指摘され、EUS-FNAで生検を行って膵癌が確定した。

こんな経過で膵臓がん患者となったフジシゲさんです。これほど真剣に検査をしても、膵臓がんは見つからないことがあるのですね。

手術はできたが、2年半後に再発転移してしまいました。

この時期には、乳がんだった奥さんのがんが悪化してホスピスに入っていました。そして亡くなります。

苦難の連続を淡々と記しています。しかも、這い上がり、起き上がって自分なりにできることを始めます。

膵臓がんのブログもたくさんありますが、「死」を正面から見据えて自分なりの考えを書いたものは少ないですね。

3年かけて四国遍路も満願を達成しています。手術をしてくださった外科医の先生の転勤先まで旅をして、元気にしている姿を見てもらいたい、そんな思いがあればすぐに実行するのがフジシゲさん流です。

「年単位ではなく、これからは月単位で考えましょう」と主治医に言われたフジシゲさん。外見は元気ですから、他人から「今のお仕事は何ですか?」と訊かれたら「私の仕事は、生きることです」と答えています。

自分のため家族のために、抗がん剤を続け、野菜を食べて良い食事を心がけ、スポーツクラブで汗を流し、しっかりと睡眠を取る、これが”生きる”という仕事のために必要なこと。自分に課せられた役割を日々果たそうとしています。

こう語るフジシゲさんの、5年生存率1.8%への挑戦が続いています。

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