サイトアイコン 残る桜も 散る桜ー膵臓がん完治の記録

治せる膵癌を捕まえろ!

日経メディカルの特集記事が膵癌の早期発見。

5年生存率が12.5%と予後の悪い癌の代表格である膵癌。長期生存を見込める手術可能な時点では多くが無症状で、早期発見は困難だと言われている。膵癌を克服するためには、消化器科だけでなく、診療科を越えた医師総掛かりで包囲網を狭めなくてはならない。

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「糖尿病の新規発症時や、薬剤の調整を考慮するほど増悪したときは、膵癌の存在を疑ってほしい」と近畿大学医学部外科学教室肝胆膵外科主任教授の竹山宜典氏は話す。

かかりつけの糖尿病医が、血糖値が悪化した時に膵癌を疑うかどうか、それが早期発見につながるのなら助かる膵癌患者が増えるでしょう。

私も境界型糖尿病と言われて、糖尿病専門の内科に掛っていたが、急に血糖値が上昇したとき、その先生が「膵癌の疑いがあるから超音波検査を」と言ってくれた。

それが早期発見(とはいってもステージ3だったが)につながったのです。

「日々患者を診ている中で抱いた違和感を大切にしてほしい」と話す。患者の性格や生活習慣の状況などを踏まえた上で「なぜ血糖が上がったのだろうか」と疑問を抱いたら、膵癌の存在を想起したい。

数字を見るだけでなく、患者の生活や暮らしにも関心を持っていてほしい。その中で「違和感」を感じたら必要な検査を勧めてほしいと思うのです。

ということも指摘されている。

膵癌は本当に「足が速い」のか?

「膵癌は進行が早いため、早期発見しても救命にはつながらない」という考えを持つ医師は多い。だが、2010年の谷内田真一氏(大阪大学大学院医学研究科ゲノム生物学講座がんゲノム情報学教授)の研究によれば、膵癌の成長速度は他の癌より早いわけではなく、膵癌細胞の発生から膵癌の初期段階まで11.7年、さらにそこから転移能を獲得するまで6.8年かかる。

つまり、膵癌の初期段階から手術不可能になるまでに数年の期間があるということ。早期発見のすべが確立できれば、生存率は他の癌に遜色ない程度まで向上し得る。予後改善への取り組みは広がりつつある。

初期段階から転移する能力を持つまでに数年の期間があるとすれば、手術で救える命が多くなるだろう。

単純CTから人工知能を応用して膵癌の早期発見を目指す試みも始まっている。

肺疾患の精査目的で胸部単純CTを撮影。呼吸器科医が肺の所見に注目している間に、人工知能(AI)を備えた画像解析ソフトウエアが足側のスライスにわずかに写っている膵癌の初期病変を検出し、アラートを出した。消化器科に紹介し、超音波内視鏡で検査したところ、1cmの小さな膵癌が見つかり、外科的に…
治せる膵癌を単純CTで見つけるAI、数年後にも - 日経メディカル

体重が減った、血糖値が思いがけず上がった。そんなときには迷わず「超音波検査」を。

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