サイトアイコン 残る桜も 散る桜ー膵臓がん完治の記録

がんと食事(3)

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キャンベルが動物性蛋白質ががんの原因だと確信するようになった理由を次のように挙げています。

いよいよ人間に関して証明をする番である。キャンベルらは、チャイナ・プロジェクトと名付けた大規模な疫学調査によって、同じことを証明したのです。

「チャイナ・プロジェクト」は一九八三年に始められ、現在(2004年)も進行中の長きにわたる研究です。中国全土から65の郡を選び、それぞれ100人の成人を対象として、65の郡ごとに「食習慣」や「ライフスタイル」「病気の特徴」を比較しています。各郡ごとに、「食事やライフスタイルや病気の特徴が、どのように相互に関連し合っているか」を突き止めることが目的でした。ニューヨーク・タイムズ紙が「疫学研究のグランプリ」と絶賛した研究によって、人間においても、動物性蛋白質が各種のがんの発症を促進することが、疫学的に証明されたのです。

驚くことに、これらの実験において、がんの発症が確認されたあとでも、低タンパクの食事はそれに続いて生じるがんの増殖を劇的に阻止したのです。

キャンベル博士は、「重症の心臓病、ある種のやや重いがん、糖尿病、そのほかいくつかの慢性疾患は、食事によって回復可能であることを示す衝撃的な証拠がある」と断定します。

本書の核ともいえる「真実」

こうした研究結果は、「よりよい食習慣こそが、さまざまな病気から身を守る最も強力な武器である」ことを立証している。(つづく)

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