サイトアイコン 残る桜も 散る桜ー膵臓がん完治の記録

笑いでがんを治す

産経にこんな記事が載っていました。

「笑い」ががん患者のストレス軽減や免疫機能向上に与える影響を調べようと、大阪市中央区の「大阪国際がんセンター」で18日、実証研究が始まった。同センターが松竹芸能…
「『笑い』はがんに効く」実証研究スタート 国内初、大阪国際がんセンターが吉本... - 産経WEST

大阪府立成人病センター(移転、改称して「大阪国際がんセンター」となる)が吉本興業などの協力を得て、月2回程度、漫才や落語を見る前後で血液と唾液の検査を実施。患者にかかるストレスや免疫細胞の変化を調べるという。

このブログでも「笑い」についてはいろいろ書いてますよ。

ずいぶん昔ですが、「すばるクリニック」伊丹仁朗医師が、同じく吉本興業の協力で、「なんば花月」で同じような実験をやってますね。25年前の伊丹医師の実験と今回と、どのような結果が出るのでしょうか。楽しみです。ただね、がん患者はそんな結果やエビデンスを待たずとも、笑えばよいのですよ。副作用はないんだから。

1992年、大阪なんばの「グランド花月」で、落語や漫才を3時間観た19人のリンパ球を調べたら、14人が免疫活性が高くなったという調査が、日本心身医学会で発表されています。倉敷の「すばるクリニック」伊丹仁朗医師が行った事件です。このとき調査したのは、NK細胞の活性と、免疫力に関わるリンパ球、CD4とCD8の比率。NK細胞の免疫活性は14人が上昇。免疫力のアクセル役を果たす CD4、ブレーキ役のCD8 も共に正常値に近くなることが分かったそうです。(CD8抗原が発現しているT細胞は、キラーT細胞、CD4を発現しているT細胞はヘルパーT細胞と呼ばれています。)

ノーマン・カズンズの『笑いと治癒力』では、10分間大笑いしたあと、2時間は激しい痛みも感じることなく、ぐっすりと眠ることができたと紹介されていました。笑いはこころの深呼吸、こころのジョギングとも言われています。樋口強さんも「笑いは最高の抗がん剤」と言っています。

笑いと治癒力 (岩波現代文庫―社会)

ノーマン・カズンズ
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『臨床瑣談』の著者、中井久夫さんのガン患者への助言が三つある。

  1. 睡眠を十分に取りなさい
    正常な細胞が細胞分裂をするときに、最も危ない時期を午前2時から4時くらいの時間帯に迎える。細胞ががん化しないためにもこの時間帯は熟睡して体力を回復しておくことだ。
  2. おいしいものを食べなさい
    これは栄養をとることと、病院食などはストレスがたまる一方で治癒には悪影響だという話。
  3. 笑いなさい
    ノーマン・カズンズの「笑いと治癒力」を例にとって、笑いは免疫力を高める。無理にでも笑いなさい。脳をだましてでも笑っていれば効果がある。

こんな記事がお薦めです。「親鸞は桂枝雀だ」なんて、??って思うでしょ。

心と免疫系との関係を研究する「精神神経免疫学(PNI)」に関する、信頼のおける科学的な情報が、最近では殆ど発表されません。そうしたなかで、1986年初版の『精神生物学―心身のコミュニケーションと治癒の新理論』は、これまでの研究結果を精力的にまとめた書籍として、おおいに参考になります。『笑いと治癒力』などの著者、ノーマン・カズンズが次のような序文を書いています。初版への序文                   ノーマン・カズンズ本書は、心が疾病の治療に大きな変化...
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