笑いでがんを治す

産経にこんな記事が載っていました。

大阪府立成人病センター(移転、改称して「大阪国際がんセンター」となる)が吉本興業などの協力を得て、月2回程度、漫才や落語を見る前後で血液と唾液の検査を実施。患者にかかるストレスや免疫細胞の変化を調べるという。

このブログでも「笑い」についてはいろいろ書いてますよ。

ずいぶん昔ですが、「すばるクリニック」伊丹仁朗医師が、同じく吉本興業の協力で、「なんば花月」で同じような実験をやってますね。25年前の伊丹医師の実験と今回と、どのような結果が出るのでしょうか。楽しみです。ただね、がん患者はそんな結果やエビデンスを待たずとも、笑えばよいのですよ。副作用はないんだから。

1992年、大阪なんばの「グランド花月」で、落語や漫才を3時間観た19人のリンパ球を調べたら、14人が免疫活性が高くなったという調査が、日本心身医学会で発表されています。倉敷の「すばるクリニック」伊丹仁朗医師が行った事件です。このとき調査したのは、NK細胞の活性と、免疫力に関わるリンパ球、CD4とCD8の比率。NK細胞の免疫活性は14人が上昇。免疫力のアクセル役を果たす CD4、ブレーキ役のCD8 も共に正常値に近くなることが分かったそうです。(CD8抗原が発現しているT細胞は、キラーT細胞、CD4を発現しているT細胞はヘルパーT細胞と呼ばれています。)

ノーマン・カズンズの『笑いと治癒力』では、10分間大笑いしたあと、2時間は激しい痛みも感じることなく、ぐっすりと眠ることができたと紹介されていました。笑いはこころの深呼吸、こころのジョギングとも言われています。樋口強さんも「笑いは最高の抗がん剤」と言っています。

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『臨床瑣談』の著者、中井久夫さんのガン患者への助言が三つある。

  1. 睡眠を十分に取りなさい
    正常な細胞が細胞分裂をするときに、最も危ない時期を午前2時から4時くらいの時間帯に迎える。細胞ががん化しないためにもこの時間帯は熟睡して体力を回復しておくことだ。
  2. おいしいものを食べなさい
    これは栄養をとることと、病院食などはストレスがたまる一方で治癒には悪影響だという話。
  3. 笑いなさい
    ノーマン・カズンズの「笑いと治癒力」を例にとって、笑いは免疫力を高める。無理にでも笑いなさい。脳をだましてでも笑っていれば効果がある。

こんな記事がお薦めです。「親鸞は桂枝雀だ」なんて、??って思うでしょ。


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笑いでがんを治す” に対して1件のコメントがあります。

  1. まろちゃん より:

    てなもんや三度笠の澤田隆治さんも笑いと健康学会って主催されてるようですね。
    今までに様々な病を乗り越えてきたそうです。
    80代の現在も全国を飛び回ってお仕事を続けてらっしゃるそうで、
    丁度こちらの記事にあるなんばのグランド花月で(奇遇ですね)来月舶来寄席も開催されるそうで実に精力的ですね。
    生きがいを持つことも病を乗り越える秘訣?

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