サイトアイコン 残る桜も 散る桜ー膵臓がん完治の記録

ストレスは膵臓がんを助長する

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ストレスは膵癌を加速させるアクセル

やはりストレスは膵臓がんには悪い影響を与えますね。

2018年1月の “Cancer Cell” 誌に掲載されたコロンビア大学の研究です。
「Pancreatic Cancer May Be Accelerated by Stress, Finds Study」

例によってGoogle博士に翻訳してもらうと、

膵がんはストレスによって加速されるとの研究

ストレスホルモンを抑制するβ遮断薬が生存率を高める可能性があるとの結論

ストレスが「闘争または逃走」ホルモンの放出を誘発することによって膵臓癌の発症を加速させることを示す新しい研究である(New York、NY、January 18、2018) 。 これらのホルモンを阻害するベータブロッカー(一般に使用される薬物)は、この疾患のマウスモデルにおける生存を増加させることが判明した。

膵臓ガンのマウスに化学療法と非選択的β遮断薬を併用してみたところ、化学療法だけで治療した場合よりも生存期間が延びました。

進行膵臓がんで手術を受けた患者631人においても、非選択的β遮断薬を服用していた患者は生存期間の中央値が40ヶ月と、選択的β遮断薬を服用していた患者やβ遮断薬を服用していなかった患者に比べて生存期間が2/3ほど延びていました。

ストレス低減法

一番のストレスは何か

治らないがんを宿した患者の一番のストレスは、

でしょう。治ることを考えるのは大事ですが、いわゆる堂々巡りになって、がんを治すためだけに残りわずかかもしれない貴重な時間を費やしている。それにストレスが加わって、もしかすると寿命を縮めているのかもしれないが、本人は気づいていない。

死を恐れるのは人間として仕方がない部分があるが、”せっかくがんになったんだから”、ここらへんで生とは何か、死とは何かと、自分なりの死生観を整理してみてはどうか。それがストレスを低減することにもなる。

前野隆司氏の『「死ぬのが怖い」とはどういうことか』はお薦めです。東京工業大学卒の工学博士であり、ロボットの研究から脳と心の関係に関心を持つようになった方で、システムデザイン・マネジメントという考え方を提唱している。理工系の方であるので私には取っつきやすいということもある。

ストレスを低減するのに効果があるのは

などです。サプリメントや食事療法ばかりに関心を向けずに、メンタルな部分が一番重要なのですから、こちらにも多いに関心を寄せるべきだと思うのですが、残念ながらほとんどの膵臓がん患者は興味を示しませんね。それじゃ治りませんよ。

人はどうして死ぬことを恐れるのか?がんの告知を受けたらだれでも「死」が頭をよぎる。がんが治る病気になったとはいえ、やはり「がん=死」という受け止め方が普通だと思う。膵臓がん患者なら「治る」ことは希なできごとであるから、一層「死」について考える。哲学者の中島義道氏は『「死」を哲学する (双書 哲学塾)』で、私の場合、死に対する恐怖とは、一瞬間だけ存在して、また永遠に無になる、という途方もなく残酷な「あり方」に対する虚しさです。と書いています。そして、死への恐れとは、言葉が生み出した影に過ぎない。わ...
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シュレベールは『がんに効く生活―克服した医師の自分でできる「統合医療」』において、心理的なストレスが、がんの種子が成長する土壌に大きな影響をおよぼしていることはまちがいないと言う。そしてがんと関連するストレスとは、ひどい”無力感”である。解決できそうもない対立に直面し、思い義務を負わされたりしている。こうした環境が一気に解決するはずもないのだから、自分の考え方、感じ方を変えるしかない。そのためには「瞑想」によって「今ここに」存在する瞬間に生きることが、無力感を克服する近道である。シュレベールは「...
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