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データベース『製薬会社と医師』がオープンしました。

以前に「3人に1人の医師に製薬会社マネーが」との記事を書いていますが、

ワセダクロニクルのこの記事、製薬会社の広告で成り立っているマスコミには書けないものです。一瞬、まちがいでは?と思ってしまった。なにしろ医師の3人に1人は、製薬会社からの講師謝金やコンサルタント料をもらっているという。製薬会社71社が、2016年の1年間に医師に支払った講師謝金やなどの総額が約266億円に上る。そのうちの8割が講演料などの謝金だ。日本の医師31万人のうちの10万人に何らかの金がわたり、その5%の医師に100万円以上の支払いが集中している。3人に1人とは言っても、多くの医師は数万円程度の講演料であ...
3人に1人の医師に製薬会社マネーが - 残る桜も 散る桜ー膵臓がんサバイバーの記録
ワセダ クロニクルが、製薬会社などから講演料などの名目で資金をもらっている医師のデータベース作りを始めるようです。私も以前に調べようとしたことがありますが、製薬会社ごとのWebサイトに行って検索する必要があり、とてもすべての製薬会社を調べることはできませんでした。載せられているPDFファイルもコピーができないなどの制約をかけて、利便性をわざと邪魔しています。Excelファイルで公開しているところは、調べたかぎりではありませんでした。日本には現在、30万人を超える医師がいます(*1)。講演料やコンサルタント料な...
製薬会社から資金をもらっている医師のデーターベース - 残る桜も 散る桜ー膵臓がんサバイバーの記録

これらの記事で紹介していた、製薬会社から謝礼をもらっている医師のデータベースができました。

マネーデータベース『製薬会社と医師』

さっそく何人かを検索してみましたが、凄いデータベースですね。

私の主治医の1人も、5万円程度の講演料を3回いただいていました。

全体では8割が講演料です。これが悪いということではありません。1回の講演に5~10万円程度なら、交通費も含まれている場合もあるだろうし、講演の準備を考えたら割に合わないということもあります。(私も5万円の講演料をいただいたことが1回だけありますが、二日の時間を割いているので、割に合う仕事ではないという気もしました)

このデータベースには年間で数百万円を超える医師が結構いますね。やはり外科医よりも内科医が多いようです。製薬企業が出すお金ですから、当然ですが。

もちろん、大多数の医師はやましいことをしているわけではありません。

しかし、年間で数百万円の謝礼となると、その先生が勧めてくる薬は、本当に患者のためを考えて最適な薬を進めているのか、製薬会社に対して何らかの”忖度”はないのかと考えてみるための参考程度にはなると思います。

アメリカや欧州でも、製薬会社と医師の癒着が問題になり、告発する書籍も出ているのです。さらに保険会社が医療の内容に厳しく査定をする制度になっています。一方で、日本にはそのような制度がありません。透明性の確保のためにも、こうしたデータベースは国民皆保険の日本では是非とも必要でしょう。

あなたの主治医の製薬会社との付き合いの程度を調べてみてはどうですか。思いがけないデータが得られるかもしれません。

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