サイトアイコン 残る桜も 散る桜ー膵臓がん完治の記録

ビタミンDの話題

201707121

という毎日新聞の記事がありました。

研究チームは2016年5月から1年間、同大の学生など20代の女性延べ101人について、日焼け止めの使用頻度や食生活など習慣などを調査した。その結果、日焼け止めを週3回以上使うグループの血中ビタミンD濃度の平均は、通年で基準を下回る「欠乏状態」だったという。厚生労働省によると、骨や健康を保つビタミンDの血中濃度の基準は1ミリリットルあたり20ナノグラム以上で、それを下回る場合は欠乏状態とされる。

太陽光(紫外線)を浴びれば、必要なビタミンDは必要量を体内でつくることができるのですが、日焼けによるシミ、ソバカスを嫌ってクリームを塗ったり、真夏でも長袖のシャツを着ている女性の方も多いですね。

骨粗鬆症などのリスクが高くなるのはもちろんですが、ビタミンDの研究は大きく変わりつつあります。その効用が骨の形成だけにとどまらないことがわかってきました。ビタミンDが強力な抗がん作用をもつことや免疫応答の重要な調節因子として働いていることを示す証拠が数多く見つかっているのです。

ビタミンDがその優れた効果を最大限に発揮できるのは、血中に相当量が存在する場合であることもわかってきています。たいていの人のビタミンD血中濃度はそれよりも低いのです。さらに追い打ちをかけて日焼け止めクリームを塗ると、一年中ビタミンD不足の状態になりかねないのです。

美容と健康のバランスをどう取るか、ビタミンDの豊富な魚などを積極的に食べるようにしましょう。それでも足りない場合にはサプリメントを考えてみましょう。

また、こんな記事もあります。

ビタミンDが不足している人は20年近くのうちに死ぬリスクが高い

ビタミンD血中濃度が最低(54pg/mL未満)だったグループは最高だったグループ(78.2pg/mL以上)に比べて総死亡リスクが54%高い。

血中濃度が高い人(約125nmol/ml超)に比べて早死にするリスクが90%高い。

国立環境研究所(茨城県つくば市)の研究によると、冬の札幌でも76分間の日光浴で成人が1日に必要とする量のビタミンDを作れます。 スペインのバレンシアで行われた研究では、真冬の1月に 1,000IUのビタミンDを得るには130分間の日光浴が必要だという結果になっています。
十分なビタミンDを得るのに必要となる日光浴の時間は、服装(長袖か半袖かなど)や姿勢の影響を受けるので、日光にさらされる皮膚の範囲が狭ければ必要となる日光浴の時間が長くなります。 一般的には、日光に当たりすぎてもビタミンDが過剰に作られる心配はありません。

私が日常的に摂っているのは、大塚製薬の「ネイチャーメイド スーパービタミンD(1000I.U.) 90粒」です。

ビタミンDが1000I.U.含まれていて、90錠で700円程度と廉価です。

このブログのビタミンDに関する記事を以下にリンクしました。

最近の健康食品(サプリメント)の有効性情報。ビタミンDに各種のガンを予防する効果 ビタミンDについては、このブログで何度も、ある程度のエビデンス(科学的な根拠)のあるサプリメントだと紹介してきました。今回の情報はさらにその思いを強くするものだと思います。年齢を考慮した分析において、ビタミンD血中濃度が高いほどガンのリスクが低く、血中濃度が40ng/ml以上の場合には血中濃度が20ng/ml以下の場合に比べてガンのリスクが67%低いという結果になりました。研究者はビタミンD血中濃度を40ng/ml以...
健康食品の情報 - 残る桜も 散る桜
昨年のMedエッジに『「暴れる膵臓がん」ビタミンDの刺激で治める』という記事がありました。元になった論文は、2014年9月25日号の有力科学誌セル誌に掲載された「ビタミンD受容体により膵臓の間質細胞がリプログラムされると膵臓炎を押さえ、がん治療を増強する(Vitamin D receptor-mediated stromal reprogramming suppress pancreatitis and enhances pancreatic cancer therapy)」とのタイトルの論文です。 ビタミンD受容体は間質の細胞で発現している。炎症に関係していると考えられている。 ビタミンD受容体は膵臓星状細胞の...
膵臓がんとビタミンD - 残る桜も 散る桜
最近ビタミンDに関する記事を多く見かけます。Webエッジにこんな記事がありました。『がんや糖尿病に関係する「ビタミンD」、日本人は高齢者の方が充足、新潟大学の報告』研究グループは、新潟県村上地域で、ビタミンDの充足状況を調査。研究グループは、40歳から74歳まで9084人の血液検査を行って、ビタミンDの血液中の形態である「25-ヒドロキシビタミンD、25(OH)D」の濃度を測ることができた。研究グループは、ビタミンD充足を、25(OH)D濃度が「75ナノモル/L」以上になっていることと定義。結果として、ビタミンDが充足していた...
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