サイトアイコン 残る桜も 散る桜ー膵臓がん完治の記録

抗がん剤の耐性を解除する記事の「まとめ」

 

抗がん剤の耐性を解除する治療法について、何回か記事を書いてきましたが、それぞれの関連性や、要点をまとめてみました。

抗がん剤を使い始めた当初は、腫瘍も小さくなり、マーカーも下がってくるので、もしかするとこのままがんが消えてくれるのでは、と期待します。しかし、ある程度経つと効果がなくなります。「耐性が付いた」と言われますが、それは実際にはどのようなことなのでしょうか。耐性:疾病の治療に用いられる医薬品などを反復して投与するうちに、投与されたヒトや動物が抵抗性を獲得して効力が低下していく現象のこと。抗がん剤耐性が付く原因として、 患者個人に起因するもの。体内で不活性化する、排泄される、抗がん剤が腫瘍に到達しな...
なぜ抗がん剤の耐性がつくのか(1) - 残る桜も 散る桜ー膵臓がんサバイバーの記録

抗がん剤に耐性が付くメカニズムの1つとして、がん細胞の表面にP-糖タンパク質が多数発言し、それがポンプの役割をして抗がん剤を排出してしまうことが知られています。

ただ、抗がん剤の耐性についての機序は、それだけではなく、マイクロRNAの発現が関与している、P-糖タンパク質も含めたMRP1(ABCC1)、BCRP(ABCG2)などのトランスポーターが、抗がん剤を排出することが知られており、研究が進められています。

P-糖タンパク質の作用を阻害するゾスキダルが、急性骨髄性白血病患者を対象にしてアメリカで治験が行われましたが、結果は、統計的有意差を出すことができなかったようです。

膵臓がんは肝臓と肺に転移しやすいがんです。多臓器転移が認められた場合には、標準治療では抗がん剤治療になります。がん情報サービスの「もしも、がんが再発したら」には次のように書かれています。転移の場合には、1つの臓器に転移が起こったということは、体のさまざまな部位に検査や診断で見つからないほどの小さな転移が起こっている、という可能性を考えて治療をする必要があります。そして、全身に治療効果を及ぼす抗がん剤治療やホルモン療法(内分泌:ないぶんぴ[つ])療法)といった治療が行われます。例えば、「治療が身...
肝臓に転移しても諦めない - 残る桜も 散る桜ー膵臓がんサバイバーの記録

抗がん剤の耐性とは直接の関係はないのですが、後から出てくる兵庫県の明和病院での著効例を紹介して、肝臓に転移しても諦める必要はないと紹介しています。

水虫薬でがん治療?先日の記事『なぜ抗がん剤の耐性がつくのか』の続きで、抗がん剤の耐性を解除する治療法の話題です。切除不能膵癌を対象としたイトラコナゾールの臨床試験水虫の治療薬、抗菌剤や抗真菌剤には、がんの血管新生阻害作用、ヘッジホッグシグナルの阻害作用、オートファジー誘導によるがん細胞の成長停止作用等の報告があります。また、抗がん剤の耐性を阻害する作用もあるとされ、水虫の治療薬イトラコナゾール(商品名イトリゾール等)を使った、切除不能膵癌に対する臨床試験が募集されています。「切除不能膵癌に対...
抗がん剤の耐性を解除すれば膵臓がんだって完治する - 残る桜も 散る桜ー膵臓がんサバイバーの記録

切除不能膵癌を対象としたイトラコナゾールの臨床試験を紹介し、この臨床試験を進めている園田医師の治療を受けた田村博子さんの例が書かれた毎日新聞の記事「がん・ステージ4からの眺め」を紹介しています。

ステージ4のトリプルネガティブ乳がんと告げられ、5度の脳転移経験もある田村博子さんは、園田医師の治療法を受けて”完全寛解”し、現在も元気に活躍しています。

このところ水虫治療薬で抗がん剤の効果を高めるという記事を続けていますが、その第3弾です。今日の毎日新聞に掲載された、三輪晴美記者の久しぶりの連載記事です。三輪記者は、ご自身も乳がんのステージ4の患者です。兵庫県川西市の副市長だった水田賢一さんが膵臓がんと診断されたのは2011年8月。手術はできるといわれ開腹したが、腹膜播種があってできませんでした。知り合いの医師から紹介されたのが、抗がん剤の耐性を除く治療をしていた園田医師でした。抗がん剤の耐性を解除する治療法については、ここ何回かのブログで連...
ステージ4からの眺め「膵臓がん完治への闘い」 - 残る桜も 散る桜ー膵臓がんサバイバーの記録

タイミング良く掲載された「 がん・ステージ4からの眺め 膵臓がん完治への闘い」を紹介するとともに、その治療法への疑問やデータについての問題点も指摘しました。

開腹したが手術ができなかったステージ4の膵臓がん患者、水田賢一さんが、この治療法で完全寛解して、7年後も元気で活躍しているのです。ステージ4でも諦めないで、挑戦した結果です。

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