肝臓に転移しても諦めない

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膵臓がんは肝臓と肺に転移しやすいがんです。多臓器転移が認められた場合には、標準治療では抗がん剤治療になります。

がん情報サービスの「もしも、がんが再発したら」には次のように書かれています。

転移の場合には、1つの臓器に転移が起こったということは、体のさまざまな部位に検査や診断で見つからないほどの小さな転移が起こっている、という可能性を考えて治療をする必要があります。そして、全身に治療効果を及ぼす抗がん剤治療やホルモン療法(内分泌:ないぶんぴ[つ])療法)といった治療が行われます。

例えば、「治療が身体的に大変だとしても完治を目指したい」と考える人は、客観的なデータに基づいて再々発の可能性が一番低いものを選択したいと考えるかもしれません。
「将来、子どもを持てる可能性を維持したい」と考える人は、再々発の確率が少し上がるとしても、そのための機能を温存する治療法の方が自分にとって重要であると感じるかもしれません。「がんに対する治療は行わないが、痛みを取るための治療を行っていく」などの選択肢を考える場合もあるでしょう。これらはその人の病状だけでなく、年齢、役割、生活環境や価値観によっても異なるため、あなたにしかわからないものです。

しかし肝臓や肺への転移が少数で、腫瘍が大きくない場合は手術が適用されることもあります。

手術ができない場合でも、ラジオ波焼却療法や動注療法が有効な場合もあります。

動注療法は膵臓と肝転移には効果がありますが、腹膜転移や肺転移には効果がありません。

奈良県立医科大学における臨床試験では、動注療法の適応と判断した症例の約7割で膵がんおよび肝転移の直径が半分以下になったと、2012年6月に米国放射線学会誌に掲載されました。

肝転移のある膵尾部がんで、動注療法によって膵尾部のがんは小さくなり、肝臓への多数転移はほぼ消失した例が載っています。

また、こちらの兵庫県西宮市の明和病院は、兵庫県がん診療準拠点病院ですが、膵頭部がんの患者で多発肝転移を有している方の症例が紹介されています。

放射線治療と動注療法の集学的治療により膵頭部にあった腫瘍はほぼ消失し、多発肝転移もほぼ消失しました。そして治療終了後11年たって元気に生活をしています。

このような例もあるのですから、転移したら後は抗がん剤だけと言う固定観念にとらわれることなく、情報を集めて治療の可能性を追求することも選択肢になります。

それは、この治療後の再々発の可能性や、年齢、役割、生活環境や価値観によって決めることであり、どれが良いのかはあなたにしか分かりません。

どうも傾向としては、がん診療連携拠点病院のような大きな病院よりも、準拠点病院、あるいは地方の大学病院のような組織の方が、標準治療以外の治療法に関しては小回りが利くように感じます。


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