PET-CTの結果、リンパ節への転移発見

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PET-CTの結果を聞くためにUクリニックへ。

先生が開口一番「いますね。
大動脈近くのリンパ節に転移した腫瘍があるらしい。大きさは5mmほど。「この程度の大きさではCTでは見つかりませんね。」とのこと。

先生「どうしますか?」
いきなりどうしますか?と言われても、ある程度の予想はしていたとはいえ、患者に「どうしますか?」はないだろうと思いつつ、「肝臓への転移は?」と逆に質問。
「肝臓へはないようです。」

どうしますか?と問われたのだから、どうするか、ない知恵を絞って必死で考える。当初予定していたジェムザールの動注は、肝臓への転移を予防する目的だったのだから、肝臓への転移がなく、リンパ節への転移だから、これは今はやる必要はない。それじゃTS-1の投与かとなると、TS-1は日本でしか使われていない抗がん剤で、膵臓癌にはほとんど効果がないと、欧米では評価されていない抗がん剤だ。

ゼローダの経口薬か、アバスチンが投与可能だが、両方の併用はできない。

「放射線の可能性は?」と聞いたら、「それはいいかもしれない。ピンポイント照射でやっつけられるかも。植松稔先生が開発した4次元ピンポイント装置がある。でも鹿児島まで行かなければならないが、週に一回天王洲アイルで診察をしている。紹介状を書くからまずそこで相談してみなさい。」ということになった。ただし、ピンポイント照射が保険適用できるのは肺癌だけ。自費診療になるので、150万円ほどかかるだろうとのこと。150万円で1年寿命が延びることを是とするか非とするか、これはもう価値観と経済力の問題だ。何とかならないほどの金額ではないし、ちょっと家族で海外旅行にでも行ったと思えば(鹿児島は国内旅行だが)よい。

待合室に戻ると、紹介された植松稔先生の「明るいがん治療 切らずにピンポイント照射」という本が置いてあった。–どうしますか、なんて言わないで最初から提案してくれればよいのに–と思いつつ外に出たらものすごい豪雨だ。

明るいがん治療―切らずにピンポイント照射 明るいがん治療―切らずにピンポイント照射
植松 稔

明るいがん治療〈2〉身体に優しいピンポイント照射 明るいがん治療〈3〉「明るいがん講座」30話 切らずに治す がん重粒子線治療がよくわかる本 間違いだらけの抗ガン剤治療―極少量の抗ガン剤と免疫力で長生きできる。 (ベスト新書) 切らずに治すがん治療―最新の「放射線治療」がわかる本
by G-Tools

1年前に癌研で膵臓癌が確定し、手術の日取りも決めた日もこんな豪雨だった。偶然とはいえ、重大な転機があるのはいつも「豪雨の日」になっている。

帰宅して早速ネットで検索。「UASオンコロジーセンター」でヒットした。
書留郵便とメールでしか申し込みの受け付けはしていないようだ。「東京での相談を希望」としてメールを送信。ついでにアマゾンで「明るいがん治療」を申込。まずは知識を集めなければならない。

その他の情報も検索したが、ピンポイント照射を受けた人のブログとしては一つしか見当たらなかった。「明るいがん治療生活」と、書籍のままのタイトルのブログがあった。

さぁ、これから闘いの第二ステージだ。

Photo癌の転移が見つかった。どうするか? 大きく育てなければ良い。癌が大きくならなければ、死ぬことはない。いずれは大きく育つだろうが、それをできる限り遅らせることは可能だ。
PET-CTの検査結果報告書とCD-ROMを借りてきたのでCD-ROMをコピーをし、PCで画像ビューアーを起動してみた。3次元で画像が回転するし、拡大縮小も自由自在だが、正直素人にはどこが癌腫瘍なのかよくわからない。

報告書にはこんな感じで記載されている。

画像所見
*FDG投与前の血糖値は111mg/dlでした。 *参照画像はありませんでした。
脳、咽頭、唾液腺、心筋、肝臓、腸管、腎~膀胱に生理的なFDGの集積をみとめます。これらの部位では病変検出能が低下している場合があります。
膵臓はPD後であることが知られています。局所再発を示唆する軟部陰影やFDGの集積坑進部はありません。また、腸間膜内や臓器表面に播種を示唆する軟部陰影やFDGの集積亢進部もありません。面外胆管や肝内胆管に拡張はありません。
肺に転移を示唆する結節やFDGの集積亢進はありません。右上葉S2胸膜下の小結節影はPET装置の検出限界能以下のサイズですので、CTでfollowされることをお勧めします。胸水貯留はありません。
肝臓に転移を示唆する占拠性病変やFDGの集積亢進はありません。右葉に嚢胞があります。
骨に転移を示唆する骨破壊像や硬化像、FDGの集積亢進はありません。
左腎静脈の腹側に点状にSUVmax:2.7の軽度FDG集積部があります(下図)。小さな結節影があり小リンパ節を見ている可能性もありますが、PET-CTのCTは低線量撮影のために解像力不足で何とも判断し得ません。造影CTで御比較下さい。ほか、撮影範囲内の各領域のリンパ節に転移を示唆する有意な腫大やFDGの集積亢進はありません。
撮影範囲内の脳に転移を示唆するFDGの異常集積はありません。脳についてはMRI検査も併せてご判断下さい。
甲状腺左葉には有意なFDG集積を伴わない径9mmの低濃度腫瘤があります。 FDG-PETでは腺腫が疑われますがUSでご確認ください。
腎臓、副腎、前立腺に異常所見はありません。腹水貯留はありません。
ほか、撮影範囲内に明らかなFDGの異常集積や単純CTでの異常所見をみとめません。

画像診断
膵癌術後:腹部の小リンパ節(?)にFDG集積が疑われますが造影CTでご確認ください。
②他には明かな局所再発や転移の所見はありません。 ③肝嚢胞 ④甲状腺左葉の腫瘤

画像診断した医師は、明確な腫瘍とは断定していないようだ。U先生が経験を通じて大動脈近傍への転移だと判断されたのだろうか。まだ転移だと決まったわけではないと考えるべきなのか、いや転移に間違いはないと考えて対策を取るべきなのか、迷う。

しかし癌研にだけに任せていたらこの結果は得られなかっただろう。癌研での次回のCTは半年先の12月の予定だ。足の速い膵臓癌で半年の差はその後の結果に致命的な違いを生じるはずだ。12月のCTで見つかっても、とりうる治療法は、欧米では全く評価されずに日本でしか使われていないというTS-1の経口投与だけだ。そしてこの「標準的抗がん剤治療」の結果は「余命8~10か月」ということになり、「あとはホスピスですね」と冷たく突き放されて、ガン難民となるしかない。

小さいうちに見つかったのだから幸運だと考えて、成し得ることをやるだけ。


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PET-CTの結果、リンパ節への転移発見” に対して1件のコメントがあります。

  1. 小竹 より:

    冷静な分析。いつもながら、感動的でさえあります。この冷静さを武器に、問題を乗り越えられて行かれるのでしょう。
    九州に乗り込まれることになるのでしょうか。健闘を心からお祈りいたします。

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