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私の膵臓がん完治戦略
膵臓がんを告知された私が、どのように考えて、どのような代替療法を採用してきたのか、その概要をお伝えします。このブログの多くの記事では、さらに詳細に紹介をしています。
患者もがんも千差万別です。私の行ってきた治療法、代替療法が全ての方に効果があるとは断定できません。その点をしっかり確認の上ご覧ください。
膵臓がんの告知:説明された病理
2007年6月に膵臓がんを告知され、手術で膵体部、膵尾部、脾臓を切除をしました。
- ステージはⅢ(日本膵臓学会の旧分類)
先生の説明では、病期(ステージ)は日本の分類でステージⅢとのこと。(2016年以前の旧分類法です)- ステージI —-がんの大きさが2cm以下で膵臓の内部に限局している。
- ステージII—-がんは膵臓の内部にとどまっているが、大きさが2cm以上あるか、第1群のリンパ節の転移にとどまっている。
- ステージIII—-がんは膵臓の外へ少し出ているが、リンパ節転移はないか、第1群(注)までに限られている。または、がんは膵臓の内部にとどまっているが、リンパ節転移は第2群まである。
- ステージIV—-がんが膵臓の周囲の臓器・器官を巻き込んでいるか、離れたところまで転移がある。
- (注)リンパ節転移の場所を解剖学的な距離により分類し、近い方から順に第1群、第2群、第3群とします。
私の膵臓がんは、
- 大きさは2.5センチであり、膵体部にあったので膵体部および膵尾部と脾臓もあわせて摘出した。
- 大動脈、上腸間膜動脈などの大血管には浸潤はしていなかった。しかしあと数ミリという近い距離にあった。
- リンパ節への転移はなかったが、念のために周囲のリンパ節は大きく郭清した。
- 幸い膵頭部が残っているのでインシュリンは正常に分泌している。血糖値にはまったく異常がなく、一週間で血糖値の検査をやめたほどでした。
- 術後は、抗がん剤ジェムザール(GEM)を半年間投与した。
詳しい病理所見はこちらです。
新聞のインタビュー記事
いまはもう読売新聞の論説委員になっておられる高梨ゆき子記者が、私のCelloレッスン会場に起こしくださって記事にしてくれたものです。
なぜ治ったのか?
なぜ、「がんの王様」といわれる私の膵臓がんは完治したのか。一つには手術ができたこと。しかし、手術ができても8割~9割の方が再発するのが膵臓がんです。
食事、運動、睡眠、サプリメント、なによりも心の平穏な状態を保つこと。これらの総合的な効果ではないかと感じています。
標準治療は科学的根拠もあり、一番優れた治療法です。しかし、標準治療で効果がなかった場合はあきらめることしかできないのでしょうか。あるいは、標準治療に何か別の治療法で上乗せ効果を得ることはできないのでしょうか。
例外的患者は常にいます
横軸に「期間」を、縦軸に亡くなった患者数でグラフを描くと、多くのがんで下のような曲線を得ることができます。
中央値を境にして、左右に50%ずつの患者がいます。
縦軸をが「生存者数」とした場合も同様に、膵臓がん患者がゲムシタビン(ジェムザール)を投与された際の生存率は次のようになります。
グラフを見れば、右に長く恐竜の尻尾のように尾を引いています。「観察群」つまり、治療をしない患者グループでもゼロにはなっていません。これが「例外的患者」です。
治癒の難しいがんであっても、例外的患者は常にいるのです。
「標準治療+科学的根拠のある代替治療=統合医療」で、奇跡とまではいかなくても「例外的患者」になることはできるのです。
完治するために私が実行してきた統合医療についてまとめてみました。
(がんは百人百様、私の方法がすべての人に有効だという保証はありません)
まずは自分のがんを知ろう
がん情報サービス
まずは自分のがんのことをよく知りましょう。治療法を決めて治癒への道を歩み出すのは患者です。しかし科学的根拠のある情報を持っていなければ、がんを治すことは難しいでしょう。
「がん情報サービス」には、がんを知り、治療の悩みを解決するための沢山の情報があります。まずはここからスタートしましょう。
「がん情報サービス」には沢山の情報があるので、どこから手を付ければよいのか迷います。まずは『がん情報サービス』のサイトから、次の3冊の冊子を手に入れましょう。
診断されて間もない方が、がんとの向き合い方を考えるための一助になります。納得できる治療法を選び、自分らしい生活を送るためには、自分が大切にしたいことを整理し、医療者に伝えていくことも大切です。
- 国立がん研究センターの『がん患者必携』
書籍も出版されています。『患者必携 がんになったら手にとるガイド』 - もしもがんと言われたとき、まず心がけておきたいこと。
- (別冊)「わたしの療養手帳」
それ以外にも参考になるものが多くあります。
- がんが再発・転移と言われたら・・・「もしも がんが再発したら』
こちらも分かりやすく説明がていねいに書かれています。
膵臓がんに関する基礎的資料
癌腫ごとの冊子もあり、ダウンロードすることができます。
- がん情報サービス「膵臓がん」
- 「膵癌診療ガイドライン2019の解説」
- 「もっと知ってほしい膵臓がんのこと」
- 上の書籍を使って解説している国立がん研究センター中央病院の奥坂先生の動画
補完代替医療ガイドブック
- 怪しげな代替医療に手を染めないためにも、「がんの補完代替医療ガイドブック」は是非読んでおくことを勧めます。
何か代替医療を、と思ったときにはまずこれを。第2版から多くの内容が改訂されています。
統合医療のバイブル本=治癒を願うのならこの一冊で充分
がん患者が一番に関心を持つのが、代替療法ではないでしょうか。病院で標準医療を受けている。しかし、不安だ。自分にもできることが何かあるはずだ。このように考えるのはごく自然なことです。
巷にはいろいろながん関係の本があり、毎日のように新しく出版されています。しかし、私がたくさんのこれらの書籍を読んでみて、もっとも信頼がおけると感じたのが、シュレベールの本です。
統合医療(標準医療+代替医療)を考えるとき、シュレベールの『がんに効く生活―克服した医師の自分でできる「統合医療」 』があれば十分です。もちろん、膵臓がん以外のがんにも有効です。
ピッツバーグ医科大学院臨床精神医学教授であり、国境なき医師団の創設メンバーでもあるダビッド・S・シュレベールは、新しいMRI装置の開発試験中に、たまたま試験台になり、脳腫瘍が見つかるという衝撃的な書き出しです。
死の宣告からどのようにして生還したのか。がんの弱点、効果のある食物、心の有り様まで含めた治癒への道が解き明かされています。内容は実証的であり、背景となる論文もあげた上での著者の考察です。
シュレベールの考えを一言で言えば、
がんを治すことのできる代替療法は一つもないが、自己治癒力・自然の防衛力を無視することもナンセンスである
ということです。
彼は最終的には次のような結論に達します。
私たちは誰でも、体内にがん細胞の芽を持っているだけでなく、体自体が、その芽ががんに育つプロセスを妨げるように作られている。それを活用するかしないかは、本人次第である。
彼のこの本については、ブログでたくさん紹介してきました。
「検索窓」に『がんに効く生活』と入力すればそれらの記事が抽出できます。
免疫力を高め、自然治癒力を引き出すために
免疫力を高めて自然治癒力を回復し、がんの転移・再発を予防するために、次のようなことを実行してきました。
これらは「これをやっていれば確実にがんが治る」というものではありません。一つ一つは、いわばヒットを打つイチロウのようなものです。
がんは「複雑系」です。複雑系とは、多数の因子または未知の因子が関係してシステム全体(系全体)の振る舞いが決まるシステムにおいて、それぞれの因子が相互に影響を与えるために(つまり相互作用があるために)、還元主義の手法ではシステムの未来の振る舞いを予測することが困難な系のことです。
つまり、将来の予測ができない、これをやれば必ずこうなるという、原因と結果が一対一になっていないのが「複雑系」です。がんも複雑系です。
したがって、がんとの闘いにおいて逆転ホームランを狙ってもうまくいくと請け合うことはできません。しかし、ヒットとなる方法はたくさんあります。私たちの体に本来備わっている免疫力をいかに高めるか、がん患者ができることはこれに尽きます。
がん患者が行うべき大切なことは次の3つです。
- 適度な運動
- バランスの良い食事
- 十分な睡眠
- 心の平穏
【運動】「歩け、歩け」そして「筋トレ」
NHKスペシャル「人体 ミクロの大冒険 第3回 あなたを守る!細胞が老いと戦う」 では、長生きする人の免疫細胞には特徴があることが放映されました。長生きする人の免疫細胞の一種であるナチュラルキラー(NK)細胞は、老化による影響がなく元気なのです。
そして、老化した免疫細胞を二十歳台と同じように活発にする方法があるのです。それが運動です。わずか5分間の自転車漕ぎ運動によって免疫細胞が活発に活動することを、バーミンガム大学の研究者らが明らかにしました。
また、ランニングなどの運動により、ナチュラルキラー(NK)細胞が活発化し、がん細胞などの腫瘍の増殖を抑制できる可能性が、マウスによる実験で示されました。
毎晩4km~7km走ったマウスの免疫系統が活発化し、新しい腫瘍の増殖を予防したほか、既存の腫瘍の成長を最大で60%抑制できることがわかったとのことです。
大腸がん(結腸がんの3期)で手術を受けた患者さんを対象にした研究では、1週間に1時間程度の軽いウォーキング以下の運動しかしない人に比べ、6時間以上運動する人は、がんの再発のリスクが45~49パーセント低下するという研究結果もあります。
乳がんでは、週に1時間程度のウォーキングで全死亡リスクが40%減り、再発リスクが25%減るとされています。この程度の短い軽い運動ですらこうした効果があるのです。
大腸癌においても、運動と全死亡リスク、無病生存期間に大きな効果があるのです。
METsとは運動量の単位ですが、18METs・時間/週がウォーキング5~6時間に相当します。毎日1時間程度歩くことで、死亡率も再発率も大きく下がるのです。
スロー・スクワットによる筋トレ
膵臓がんの最期は悪液質になることが多いのですが、そうでない場合でも、がん患者さんの筋肉量は徐々に落ちていきます。
比較的予後の良いがん患者さんというのは、一般的に筋肉量が多いのです。下半身の筋肉量が総体的に多いのでこの部分を鍛えることによってがん患者さんの予後が改善されます。
これは散歩だけではなかなか筋肉量は増えません。筋トレが必要です。筋トレと言うと、バーベルを持ち上げたりの激しい運動を思い浮かべるかもしれませんが、そうした必要はありません。スクワットや腕立て伏せのような軽い運動でも筋肉量を増やすことができます。
それを紹介しているのが次の『いのちのスクワット』と『がんに負けない たった3つの筋トレ』です。
運動することによって筋肉から分泌されるマイオカインは強力な抗ガン作用を持っているのです。
運動とインスリンの関係
膵臓がん患者では血糖値の管理も大切です。糖質をたくさん摂ったあとは、20分程度歩くだけで食後の高血糖を押さえることができます。それががんを育てないことにもなります。
運動については、肥満の解消以外にも、免疫機能の増強、便の腸内通過時間の短縮、胆汁酸代謝への影響などのメカニズムが考えられていますが、そのほかにインスリン抵抗性との関係が注目されています。
インスリンは、食事として体内に取り込まれた糖分を細胞に取り込むために、膵臓から分泌されるホルモンです。食生活の乱れや運動不足などが続きイ ンスリンがうまく働かなくなると、糖尿病のリスクが高くなることが知られています。それと同時に、高インスリン血症やIGF-I(インスリン様成長因子 1)の増加が生じ、これが結腸や肝臓、膵臓などの部位における腫瘍細胞の増殖を刺激して、発がんに関与すると推察されます。
したがって、運動によってイン スリン抵抗性を改善すれば、関連するがんのリスクも低下することが期待されます。
【食事】玄米魚菜食・地中海食・糖質制限
食事療法
食事療法ではがんは治らない。しかし、食事療法をしなければがんは治らない。
がんに限らず、食事療法は病気の治療の基本です。栄養を補給し、体力を維持しなければ治療の継続も難しくなるし、治療効果も良くはなりません。
『がん生存者における食事の質と、全死亡率およびがんによる死亡率との関係、NHANES III』との論文が発表されています。「がん予防」の食事ではなく、がんになったがん患者のための食事はどうあるべきかを調べたものです。
「質の良い食事」を摂っているがん患者は、死亡率が半分以下になるいう、頼もしい結果です。ここで言っている「質の良い食事」とは、
野菜果物と食物繊維を多く摂り、乳製品は低脂肪のもの、牛乳よりは豆乳、タンパク質は赤身の肉を控えめにして、魚介類を、脂の少ない肉や鶏肉、卵、豆、ナッツからしっかりとる。塩分は控えめにして油はオリーブ油。糖質は控えめにして、摂るのであれば玄米などの全粒穀物にする。
を指しています。地中海食をイメージしていただければ良いでしょう。バランスよく食べるということです。
模範的料理
抗がん効果のある食事は、オリーブ油(あるいは亜麻仁油)、有機バター(牧草や干し草を食べている乳牛から作られたバター)、ニンニク、ハーブ、香辛料(ターメリックなど)を添えた野菜や豆類が中心となる。魚を多く食べ、肉や卵はひと味加えるための付け合わせでしかない。(世界がん研究基金の報告では、肉類は週に500g以下にするよう推奨されている)
抗がん作用のある食物
- 緑茶
緑茶に含まれるエピガロカテキンガレート(EGCG)は、がん細胞が隣接組織へ侵入したり、新たな血管を形成したりする働きを抑制する。 - 大豆
大豆の各種イソフラボンは、乳がんなどのエストロゲン依存性の腫瘍の成長を抑える。 - ターメリックには強力な抗がん作用がある
黒コショウといっしょに摂ることで、ターメリックの吸収率が2千倍になる。 - ベリー類(ブラックベリー、ラズベリー、イチゴ、ブルーベリーなど)
これらにも、がん細胞の増殖に必要な血管新生を抑制する作用がある。 - 野菜のスープ
野菜に含まれるファイトケミカルを効率的に摂るには野菜スープが最適である。各種のファイトケミカルの相乗作用によって、抗がん作用が強化される。
久留米大学の伊藤恭吾先生の著作『がんを生きよう―あなたのT細胞が治療の主役です』では次のように紹介されています。
- 「食事でがんが治ることはありません」しかし、適切な食事によってがん周囲の炎症が改善されるので、T細胞機能が復活してがんの増殖が抑えられる可能性が高くなる
- がんを抑える食品
緑茶・キャベツ・生姜・ブロッコリー・ニンニク・大豆・ラズベリー・ブルーベリー・ブラックチョコレート・ターメリック - がんを育てる食品
精製糖・精白小麦粉・精白米など糖質の多い食品 - 野菜ジュースの大量摂取は体が冷えて血流が悪くなって体調不良の原因になり、T細胞の機能を阻害する。
- 厳格すぎる食事療法はかえってがんの再発の原因となることがある
- がんは炎症反応を利用して増殖するのだから、
- 慢性炎症を引き起こさない食事が、がんの進行を遅らせる
- 糖分の過剰摂取を控え、精製食品とトランス脂肪酸を控え、運動と禁煙をする
- 精製食品を少なくし、運動をしてストレスを少なくすると核内因子カッパBという炎症遺伝子のスイッチを切ることができる
- 炎症を減らすハーブなど:緑茶・生姜・ターメリック・乳酸菌食品
「四つ足の動物の肉はダメ」などという迷信は信じないようにしましょう。がんと戦うには体力が必要です。免疫細胞も蛋白質で作られています。
現在は、血糖値が上がってきたために、糖質制限食にしています。糖質制限食でカロリーを摂るためには、タンパク質のある食材、肉・卵を避けることができません。魚はオメガ3脂肪酸が多いといわれている青みの魚をたくさん摂るようにします。
食事に関しては「バランスよく食べる」が最良です。詳しくはこちらの投稿を参照してください。
【睡眠】早寝早起き
睡眠と免疫には深い関係があります。免疫細胞は一日に800億個が死滅して、新しく再生されます。そのためには、ほどほどに食べて夜8時間は電気を消してヨコになることで、T細胞やB細胞が増えるのです。
私は10時、遅くとも11時には寝るようにしています。遅くとも11時には床に入り、朝は4時ないし5時に起きるようにしています。これが本来の人間の生活パターンです。都会型の生活ががんを増加させるのだともいわれています。
がんによる免疫の抑制と、(抗がん剤・放射線の)治療の副作用による免疫の抑制の対策をして、T細胞の機能を復活させること。そして普通の日常生活(快眠・快便・適度な食事・適度な運動)を過ごすことががんの増殖を抑えて再発・転移を防止します。
サプリメント
「がんに効く」と巷でいわれているようなサプリメント類(アガリクス・AHCC・メシマコブ・プロポリスなど)は一切摂っていませんが、抗酸化作用のあるビタミン類だけを飲んでいます。
- マルチビタミン
- オメガ3(EPA/DHA)
- ビタミンD
- メラトニン 5mg/日 就寝前30分に服用
マルチビタミンは抗がん作用があるわけではないが、がん患者の多くは栄養素が偏っているので服用しています。
オメガ3(EPA/DHA)はこれも抗がん作用が注目されている成分です。
ビタミンD
ビタミンDは、注目されている抗がんサプリメントです。
メラトニン
メラトニンについては、たくさんの記事を書いています。ぜひ検索してください。
メラトニンの購入先
メラトニンは日本では医薬品扱いですので、医師の処方箋なしでは購入できません。
個人輸入代行業者を通じて海外から入手することになります。
例えば、私のお薦めは「ラククル」など(QOLQOL.COMは少量しか購入できなくなりました。)
メラトニンの有効性(佐藤典宏先生のYouTube)
ウコン(クルクミン)
ウコンの成分であるクルクミンには強力ながん予防・治療効果があることがわかってきました。
最近の研究の結果、クルクミンは、抗酸化・抗炎症作用、血管新生阻害作用、およびがん細胞の増殖抑制作用、アポトーシス(細胞死)を誘導する作用などが明らかとなっています。クルクミンはまた、がんに対する免疫力を回復させることによって抗がん作用を発揮することが、大腸がん患者を対象とした研究で明らかになっています。
ただ、クルクミンは非常に吸収されにくい成分です。黒コショウといっしょに摂ることによって、吸収率が2000倍になります。
また、吸収されやすいクルクミンとして、テトラヒドロクルクミノイドを含有した『秋ウコンホワイト』がお薦めです。
緑茶(深蒸し茶)をお茶ミルで挽いて飲む
食事の項でも取りあげましたが、緑茶のカテキンに含まれるエピガロカテキンガレート(EGCG)には、がん細胞が隣接組織へ侵入したり、新たな血管を形成したりする働きを抑制する、優れた抗がん作用があります。
なかでも深蒸し茶には、より多くのカテキンが含まれており、これを京セラのお茶ミルで挽いて粉末にして、お茶の成分全体を無駄なく摂ることができます。
深蒸し茶は、いろいろと試しましたが、源宗園のものがお薦めです。お茶ミルの効用は、茶葉が少なくて済むことです。それでいて、茶葉の成分を捨てることなく摂ることができるので、少し贅沢をして、高めのお茶を買っても、全体のコストは抑えることができます。
私は一日に5~10杯は飲んでいます。ミルで挽いた細かな粉末なので、夏場は水出し茶にしても良く溶けておいしくいただけます。
源宗園 楽天市場店の深蒸し茶が、苦みの中にも甘みがあり、コストパフォーマンスも優れています。錦富士が私の定番ですが、茜富士は更に美味しいです。
単品購入ならこちらから
【心の平穏】メンタルは重要です
楽しいことをたくさん体験する
何のためにがんを治したいのですか? 治ったら何をしたいのでしょうか。「治ったら家族と旅行に行きたい」「もっと家族団らんの時間を持っておけば良かった」「仕事ばかりで家族を顧みなかった。もっと妻をいたわってやるべきだった」
そう思うのなら、今、それらをやればよいでしょう。
がんは人生を考え直す良い機会です。再発転移したがんは、基本的に治ることはありません。抗がん剤はあくまでも症状の緩和とわずかの延命効果が期待できるだけです。ですから、がん治療は、人生を考え直すために与えられた「ロスタイム」なのです。
がんを治すことが目的になってはいませんか。治すことは、人生を生きるための「手段」であって、目的ではありません。しかし多くのがん患者が、治すことを自己目的にしてしまっています。
人生の目的は金でも地位でもなく、どれだけの楽しい体験をするかではないでしょうか。家族との楽しい夕食のひととき、趣味に没頭する時間。がんであっても、なくっても、こうした時間をたくさん持ち、体験することが人生を豊かにしてくれるに違いありません。
やるべきことをやったら、がんのことは考えない。考えないのが無理なら、一番最後に考える。がんのことを考える暇がないほど、趣味や仕事に没頭すればよろしいでしょう。
シュレベールの『がんに効く生活』にも次のように書かれています。
ストレスをためない生活
良い人間関係、家族関係を築く。人間関係に問題を抱えているのなら、それの解決方法を優先するべきです。多くの場合、相手の対応よりも、それに対して自分がどのように対応したのかが問題の原因であることが多いのです。
関心領域ではなく影響領域で生きる
ひとは往々にして自分の力の及ばないことで悩みがちです。自らの力の有効な範囲に限って行動すればよいものを、「関心のある領域」にまで範囲を広げようとするから「解決できない」問題を抱えることになります。会社の同僚、妻・子供・自分の生死、これらは総べて「関心領域」であり、「影響領域」ではありません。しかし、影響領域に力を集中すれば、結果的に関心領域を影響領域に変えることができます。
「がんで死にたくない」当たり前です。しかしこれは「関心領域」に属する事柄です。自分の意のままにはなりません。「治癒力を高めるためには何をするべきか」。これが「影響領域で生きる」ということです。
音楽療法
チェロを弾きモーツアルトを聴く。私にはバロック音楽が良さそうです。音楽療法による効果として血液がさらさらになるらしい。ストレス緩和効果もある。
サイモントン療法・瞑想
朝晩何をおいても瞑想だけは行う。携帯プレーヤーにはサイモントン療法のCDを入れて20分程度の瞑想(メディテーション)をする。
最近、瞑想による遺伝子発現の関係が明らかになってきています。「発現」とは遺伝子のスイッチがオンになって、遺伝子に書き込まれたタンパク質を作るようになることです。
瞑想によって、がん患者の QOL が良くなることや、時には腫瘍の縮小効果もあることなどが科学的に次々と実証されつつあります。
またイメージ療法の一つサイモントン療法も、古くから多くのがん患者さんが取り入れて効果を確認されています。
実は私も膵臓癌の術後早い時期からサイモントン療法を取り入れてきました。
手始めにこちらの川畑のぶこさんのサイモントン療法の書籍を購入されて付属のCD に従ってイメージ療法サイモントン療法を行ってみてはいかがでしょうか。マインドフルネス瞑想も効果的ですがそれはストレス軽減が主たる目的です。サイモントン療法は対象をがん患者1000に絞った療法です。
マインドフルネスを始めたいあなたへ 毎日の生活でできる瞑想:Wherever You Go, There You Are
末期がんだって治ることがある
自然治癒・劇的寛解などと言われる奇跡は誰にでも起こるのです。それには心の有り様がもっとも影響しているのです。ケリー・ターナー博士は『がんが自然に治る生き方――余命宣告から「劇的な寛解」に至った人たちが実践している9つのこと』の中で9つの習慣としてまとめています。
- 抜本的に食事を変える
- 治療法は自分で決める
- 直感に従う
- ハーブとサプリメントの力を借りる
- 抑圧された感情を解き放つ
- より前向きに生きる
- 周囲の人の支えを受け入れる
- 自分の魂と深くつながる
- 「どうしても生きたい理由」を持つ
- 毎日適度な運動をする
10番目は私が付け加えた習慣です。博士も本のあとがきで運動を加えるかどうか迷ったと書いています。
正しい死生観を持つ
死と闘って勝った人間は、一人としていません。負けると分かっている相手と闘おうとするから悩み・迷い・混乱が生じるのです。いずれは「何か」で死ぬことが避けられないのなら、がんはそれほど悪い「何か」ではないと思います。
がんとは闘いなさい。しかし「死」と闘ってはいけません。「死」がやってくれば受け入れること。それ以外に方法がありますか?私の死生観を育んだのは、
等です。
本来の自分に帰る
「なぜがんになったのか」ということです。完全主義者で100点満点の仕事をしないと気が済まない。頼まれたらいやと言えない。他人より能率が高い仕事をすると誇らしく思う。障害が高ければ高いほどやる気が出る。そのような人生を歩んできた。しかし、そんな生活を長く続けていると当然のことだが、身体は壊れてしまう。だから身体の方が自己防衛的に病気を作る。「少し休みなさいよ」というわけです。
風邪くらいひいたってちょっと休んではすぐに元のペースに戻る。そんな繰り返しのあげくに、身体の方が、「こいつはいくら言っても分かってくれない」ということで、がんを作ってしまう。私の場合は直腸がんでした。
直腸がんは比較的治りやすいがんですから、手術した当座は神妙に生活も改めて自制していたのですが、がんは5年経てば完全治癒だという医学界の取り決めを信じて、自分のがんも治ったのだと錯覚をしてしまう。がんは治ったには違いがないが、その原因である生活習慣はまったく直ってはいなかったのです。
こうして、塀があれば塀を乗り越え、溝があればそれを跳び越えるようにして生きてきたのです。そして気がついたら目の前には高圧電流が流れる有刺鉄線がある。私の場合はこれが膵臓がんです。「ここから先には行っては駄目ですよ。最後のチャンスです。ここから引き返しなさい」と、心易しいメッセージを「がん」という形で届けてくれたわけです。
始めまして。
8月から慢性膵炎の治療を始めていたのですが、12月の頭に膵臓がんとわかり胆道と肝臓に炎症が出ていたので入院。
炎症が治まってきたのでこれから抗がん剤治療を始めようとするところです。
ステージ2クラスの大きさだが、肝臓への転移の可能性がありステージ4と考えて治療を始めるという感じ状態です。
膵臓がんとわかり、とても一人では対処できないのでフェースブックで友人に応援と情報を求め、その結果を下に自分なりに下した今後の考え方が以下のものでした。
前向きでポジティブでいること。
これまで以上に日々の暮らしを楽しむこと。
やりたいことを思いっきりやること。
しっかりと体を動かすこと。
抗がん剤でどんなに辛くとも食べ、食べ、食べる事。
その後膵臓がんに関する情報を求めて行く中でこちらのサイトにたどり着き、まさに膵臓がんの克服者の方で同じような事を書かれている方に巡り会え、自分の考えは間違っていなかったのだと、とても安心しました。
今妻と一緒に調べている今後の食生活に関してもしっかりとした情報があるなど、今後のがんとの闘いの中の羅針盤として、是非とも活用させて下さい。
抗がん剤治療が始まりどのように体調が崩れていくのかわかりませんが、今のところ至って元気なので、極力通常通りに仕事を行い、仲間とのサッカーを楽しみ、妻との山歩きや園芸を続けられるよう、日々の運動をしっかりと行っていきたいと思っておりますが、この先なだらかな道では無いでしょうから、今後行き詰まった時、悩んだ時に相談に乗っていただければ幸いです。
今回友人に応援を求めたフェースブックの投稿と、自分なりの考え方をまとめた投稿を以下につけます。
今後ブログも立ち上げていきたいと思っておりますので、その際は共有させていただければ幸いです。
本当に素晴らしいサイトの運営、ありがとうございます。
応援を求めた投稿
https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=pfbid02vadLdAQoXJyMbjfzE4bUmfX4pBVRKQc61jgMbh3ntVg5ZFgCnB4CXU7juNcKtKPJl&id=1481710949
応援へのお礼と自分なりに下した判断を書いた投稿
https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=pfbid02mVoFQjD6ugk1YtM7PmSDxPrDvAnKkWBLQWrLa9DvuPQ1sWmKSZns7i7uYnFPMfRYl&id=1481710949
ヒロアキさま
コメントいただきありがとうございました。
膵臓癌を告知されてさぞ驚きのことと思います。
ご存知のように予後の厳しい癌ですから、まずは手術ができることを目的としてください。
ただし手術ができてもあるいは仮にステージが1や2にであっても他の癌腫に比べて再発の可能性は非常に高くなります。
私のサイトからリンクも貼ってありますが、「膵臓がん患者と家族の集い」や「膵臓がんサロン」では、多くの仲間がそれぞれ情報や経験を持ち寄って、活発に意見交換などもしております。
ご検討ください。
Facebookは私は先月退会したのでそちらでは対応できませんが。
是非とも集いやサロンは参加させていただきたいと考えています。
今後とも、こちらで色々と勉強させていただきます。
本当に素晴らしいサイトの運営、ありがとうございます。
40歳です。
お腹の調子が悪く、背部痛も辛いです。
医師によると、腹部エコーは問題ないが、間違いなく膵臓からきているとのこと。
膵臓癌の可能性も否定できないとのことでした。大量飲酒歴も長く、自分を責めてばかりいます。
子どもも小さく、気が狂いそうです。
お久し振りです。サイトがさらに大幅にパワーアップしていて、素晴らしいですね。
多くの方が勇気づけられていると思います。
引用させていただきました。
https://ameblo.jp/higharch1/entry-12804143582.html
kathy
kathyさん。
本当にお久しぶりですね。
ブログの紹介をしていただき、ありがとうございます。
嚢胞性腫瘤で膵がんではなく、良かったですね。
でも稀に膵がんに変異することもあるようですから、定期的な検査を怠りなく。