筋肉トレーニングでがんの死亡率が31%減少

週に2回以上の筋肉トレーニング

シドニー大学の研究グループの発表では、週に2回以上の筋力トレーニングを行っている方は、していない方に比べて、全ての死因における死亡リスクが23%低くなった。さらにがんにより死亡リスクは31%低いということです。

米国ペンシルバニア大学による研究でも、65歳以上で筋力トレーニングを行っている方はそういでない方に比べて、全ての死因による死亡リスクが31.6%低いという見解が出されています。

がん患者も適度な筋力トレーニング

既にがんになった方にも、運動は有効です。手術、放射線、抗がん剤といった治療はいずれも体に負担がかかるため、それに耐えられる体力をつけておく必要があります。手術後、体が回復する過程では、筋肉が分解されてエネルギーになります。

また、がん細胞は筋肉の蛋白質を分解してでも、必要なエネルギーを取りこもうとします。
NHKスペシャル「人体 ミクロの大冒険 第3回 あなたを守る!細胞が老いと戦う」 では、長生きする人の免疫細胞には特徴がある。NK細胞が老化による影響がなく、元気だと放送されていました。それによると、老化した免疫細胞を二十歳台と同じように活発にする方法があるのです。それが運動です。わずか5分間の自転車漕ぎ運動で、免疫細胞が活発に活動することを、バーミンガム大学の研究者らが明らかにしました。

また、運動が腫瘍を縮小するという別の研究報告もあります。

「ランニングでがん細胞の増殖を抑制できるかもしれない」

研究チームは皮膚・肺・肝臓など5種類のがんを患ったマウスを使って運動との関連性を実験しました。運動によりアドレナリンが放出されることで、血流でがん細胞と戦うナチュラルキラー細胞を送り出す免疫系が刺激されるため、腫瘍の増殖を抑えることができるとのこと。また、運動中の筋肉からインターロイキン-6(IL-6)という物質が放出されており、ナチュラルキラー細胞に腫瘍を攻撃させる指示を出していることがわかっています。

ランニングなどの運動により、ナチュラルキラー細胞が活発化し、がん細胞などの腫瘍の増殖を抑制できる可能性が、マウスによる実験で示されました。毎晩4km~7km走ったマウスの免疫系統が活発化し、新しい腫瘍の増殖を予防したほか、既存の腫瘍の成長を最大で60%抑制できることがわかった。

これまで運動でナチュラルキラー細胞が活性化することは指摘されていましたが、運動により放出されるストレスホルモンが、がん細胞を攻撃する指示を出していることが初めて示されたことになります。
筋肉はついていたほうが良いのです。疲労を感じるほどの運動は逆効果ですが、がん患者でもあっても適度な運動と筋力トレーニング取り入れてみる価値があるでしょう。


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