ビターチョコは癌の予防に効果的

Web交流会のご案内


【日 時】2021年2月7日(日) 13:00~16:00(開場:12:45)
【場 所】Zoomを使ったオンラインの交流会です
【対 象】膵臓がん患者とその家族、遺族
【参加費】無料
【定 員】20名
【内 容】
第一部 「がんゲノム医療とリキッドバイオプシー」について患者の和田さんが解説
第二部 患者さん同士の交流会

ウェブ会議ツール「Zoom」を使ったWeb交流会となります。
スマホだけで簡単に参加することができます。
参加申込受付中です。

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ビター・チョコに含まれるポリフェノールの抗がん作用について

少なくとも65%のカカオ分を含むビターチョコレートを毎日食べれば癌性腫瘍の形成が予防される。

テキサス大学の科学者がこうした結論を出した。カカオの抗酸化物質が正常細胞の損傷を予防するという。ただし、バランスの取れた食事の一部としてチョコを使用する場合に限る。また、一日あたり30グラムを超えて食べてはならない

ビター・チョコにはこうした証拠がたくさんあります。カカオに含まれるポリフェノールにそうした作用があるようです。

ポリフェノールは、植物性食品の色素や香り、苦味、辛味などの化学成分である「フィトケミカル」の一種です。ポリフェノールは、すでに明らかになっているだけでも、約8000もの物質の総称です。そのなかで、化学構造に応じて、さまざまなグループに分類されています。例えば植物エストロゲンともいわれるイソフラボンやスチルベン(特に心血管疾患発症のリスクを減らし、寿命を延ばすなどと話題のレスベラトロール)、フラバノール(認知症のリスク軽減への関連などが話題)などが代表です。

ポリフェノールの含有量の多い食品は、果物では

  1. ブルーベリー(300mg/100g)
  2. すもも(245mg)
  3. イチゴ(230mg)

飲料では、

  1. 赤ワイン(230mg/100ml)
  2. コーヒー(200mg)
  3. 緑茶(110mg)の順です。

()内は100g,100ml辺りの含有量。

ブルーベリーやすもも、赤ワインをたくさん摂ることは難しい(飲んべえでなければ)ので、緑茶、ビター・チョコ、コーヒーで摂るのが手軽でしょう。

血管新生阻害作用

ビター・チョコにはまた、血管新生阻害作用もあることが分かっている。

米マサチューセッツ(Massachusetts)州のNPO組織、血管新生基金(Angiogenesis Foundation)は、腫瘍(しゅよう)に栄養を運ぶ新しい血管ができないようにする物質を含む食品の特定を進めている。血液を供給させないことで、がん細胞を「餓死」させられるという。ブルーベリー、ニンニク、大豆、お茶にこのような抗血管新生特性があることが知られているが、発表した同基金のウィリアム・リー(William Li)総裁によると赤ワイン用ブドウとダークチョコレートにもこの効果があることが分かったという。
腫瘍に栄養を運ぶ血管の新生を阻害する薬は、すでに10種以上が医療現場で使用されている。同基金が一部の食品と承認されたがん治療薬の効果を比較したところ、大豆、パセリ、赤ワイン用ブドウ、ベリーなどで薬と同等またはそれ以上の効果が確認されたとしている。これらの食べ物を一緒に食べた場合、効果はさらに上がったという。

アポトーシスを誘導する

更に、チョコレートには結腸がんの予防効果があるとの、スペインでの研究です。ラットでの研究ですが、原料のカカオに結腸がんなどの腸疾患予防に効果があるとする論文です。

 研究チームは、カカオ含有率が12%の餌を8週間、ラットに与えた後、がんの誘発要因を加える実験を行った。その結果、カカオを多く含む餌を摂取していたラットは、結腸がんの兆候である異常陰窩巣の形成が大幅に低下していた。陰窩(いんか)とは、直腸や結腸の内壁表面に見られる管状の腺で、正常に機能しているときは常に腸の内壁を再生し粘液を生産する。
また、抗酸化機能も高まり、発がん性物質による酸化損傷が減少していた。こうした実験結果から研究チームは、体内で腫瘍を発生させる細胞増殖に関連した細胞シグナルの伝達経路をカカオが遮断し、体の防御システムとして機能しうると結論付けた。カカオを多く摂取する食生活は老化細胞や不健康な細胞が自然死する「アポトーシス(機能的細胞死)」を促し、新細胞が生じる余地を作る効果があることも突き止めた。これが、がんの進行を防ぐ「化学予防メカニズム」になるという。<原文

2011年の9月には日経メディカルオンラインに「ダークチョコレートに心代謝障害の発症リスクを減少させる効果が示唆」という記事も載っています。こちらは欧州心臓学会(ESC2011)で発表されたメタ解析の研究結果です。

4576報の文献から、7報が選定基準に合致した(参加者総数は11万4009人)。この7報の試験間にはチョコレート消費の測定法、方法およびアウトカムに大きな違いが認められた。7試験のうち5試験において、心代謝障害のリスクに対し、チョコレート消費がより多いグループに有益な効果があることが報告されていた。一番チョコレートの消費量が多いグループは、一番少ないグループに比べ、心血管疾患を37%(オッズ比:0.63、95%信頼区間:0.44‐0.90)、脳卒中を29%(オッズ比:0.71、同:0.52‐0.98)、それぞれ減少させていた。
また、健康に良い成分はビターカカオに含まれており、砂糖や脂肪分に含まれているのではないとし、「市場に出回っているチョコレートは非常にカロリーが高いので、食べ過ぎは、肥満や糖尿病ばかりか心臓病のリスクをも上昇させる恐れがある」と注意も促した。

効果があるのはビターチョコです。ミルクチョコなどは逆にリスクを高めるので注意。この論文に関しては、代替医療の著作も多い坪野吉孝氏はアピタルに次のように書いています。

チョコレートには糖分と脂肪分が多く含まれるためカロリーが高く、多く食べることで肥満につながる危険性もある。そのため、チョコレートに含まれる糖分と脂肪分を減らすことが必要だ。

今回選び出された論文はすべて、対象者の日常的なチョコレート摂取と病気との関係を調べた研究のため、肥満で病気のリスクが高い人がチョコレートの摂取を過小申告するなどして、チョコレートの効果を過大評価している可能性がある。

チョコレートのような身近な食品が、心血管疾患などの病気の予防につながる可能性を指摘した点で、興味深い論文だ。ただしこの分野の研究はまだ新しく、論文の数も7件しかなかった。そのため現時点では、チョコレートと病気予防との因果関係が確認されたと結論することはできない。臨床試験を含めた研究が、今後さらに必要だろう。

シュレベールの『がんに効く生活―克服した医師の自分でできる「統合医療」』でも「付録 抗がん効果のある食物リスト」(P.209)の中にブラックチョコレートが含まれています。

ブラックチョコレート(カカオ分70%以上)には、多くの抗酸化物質、プロアントシアニジン、ポリフェノールが含まれている(チョコレートひとかけらには、赤ワイン一杯の二倍、よく蒸らした緑茶一杯と同程度のポリフェノールが含まれている)。これらの成分には、がん細胞の成長や血管新生を抑える働きがある。

として、緑茶といっしょに摂ることを推奨しています。

緑茶はポリフェノールもカテキンも含むので、もっと摂りたいですね。


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