【続報】話題の転移性乳がんが免疫療法で完治した症例

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話題の転移性乳がんが免疫療法で完治した症例について、オンコロの加知さんが詳細に解説しています。一読の価値あり。インチキ免疫療法とどこが違うのか、まだ研究段階で結論を出すのは早い等々。

この治験で、行われた免疫細胞療法は、日本で行われている免疫細胞療法(シクロフォスファミド前処置やIL-2投与は行われていない)とは全く違った副作用のかなり強い治療であると理解すべきである。

私も端からTwitterで指摘しているが、日本の免疫細胞療法とはまったく別物だという点が重要です。

巷の免疫細胞療法とは別物だという点で、リンパ球バンクとセル・メディシンがコメントを出しています。

リンパ球バンク「Nature Medicine 乳がんに対する免疫細胞療法」(このブログのRSSリンクが機能しないので、掲載させていただきます)

AFPBBの免疫細胞療法報道に関しお問い合わせを頂きました。
Nature Medicine (4.Jun)に論文掲載されています。

HR+、転移+、化学療法が奏効しない進行乳がん患者さんに免疫細胞療法を実施し腫瘍縮小後、予後良好とあります。
乳がんは免疫チェックポイント阻害薬が通常奏効しません。
まず患者さんの腫瘍に浸潤したT細胞(TIL)を集めます。体内の免疫抑制を強力に緩和した上で培養TILを体内に戻せば奏効する「ことがある」のは1985年に大規模臨床試験で証明されていますのでここまでは古典的な手法です。
今風なのは腫瘍細胞の遺伝子を調べ変異が見つかった抗原で培養細胞を刺激した点と、免疫抑制緩和に免疫チェックポイント阻害薬を用いた点です。
1985年時には大量の殺細胞剤により体内のリンパ球を根絶やしにしました。実際に免疫抑制をかけているのはがん細胞の偽信号に騙された免疫細胞自身だからです。無人の荒野にしてTILを投与すると奏効する「ことがあった」のです。
当時の大規模臨床試験ではNK細胞を大量に採取して活性化後に体内に戻した場合は全症例において効果がみられましたがTILのようなT細胞系の場合は「当たり外れ」がありました。
今回はTILを細胞ソースに用いましたのでこの時点で腫瘍特異的なCTLが多少は混じっていたと考えられます。 但しTILの多くは制御性T細胞という免疫抑制系T細胞であり闇雲にTILを投与するのは問題ですので今回の様な何らかの「調整」が必要です。
今回のように患者由来の腫瘍が使える場合は私どもでは大量の末梢血中のリンパ球から患者体内の腫瘍細胞を実際に傷害することを顕微鏡下で確認した特異的CTLを選択的に大量増殖させてANKを補完する補助療法として併用しますので、遺伝子変異の有無にかかわらず、より確実に現実的なコストでCTLを誘導できます。

セル・メディシン「自家がんワクチンは樹状細胞ワクチンとは違うものです

この番組中では、たびたび“樹状細胞ワクチン”の用語が登場しておりましたが、これは、弊社の「自家がんワクチン」とは明瞭に異なるものです。
簡単に言えば、“樹状細胞ワクチン”療法では患者様本人の血液から樹状細胞を分離、体外で培養し、がん抗原となる合成分子を体外で添加、それを患者様本人に戻して、がん治療を行うという治療法です。
体外培養を行うため、無菌装置等の高額な機器が必要となります。

 


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