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免疫療法が、がんの一次治療となる時代

がん治療の新たな潮流となった免疫チェックポイント阻害薬。急速に開かれていく新市場をめぐり、開発競争が繰り広げられています。

海外癌医療情報リファレンスに次のような記事が載っています。

転移性非小細胞肺がんの一次治療として免疫チェックポイント阻害薬

転移性非小細胞肺がん患者に対する一時治療薬として、アテゾリズマブ(販売名:テセントリク、Genentech Inc.社)が承認された。

FDAが、転移性非小細胞肺がんに対して、免疫チェックポイント阻害薬の一種を承認したとのニュースですが、ポイントはここですよね。

PD-L1高発現(腫瘍細胞[TC]におけるPD-L1発現率が50%以上[TC≥50%]、または腫瘍浸潤免疫細胞[IC]におけるPD-L1発現率が10%以上[IC≥10%])で、EGFRまたはALK遺伝子変異を有さない、転移性非小細胞肺がん(NSCLC)の成人患者を対象に、一次治療薬としてアテゾリズマブ(販売名:テセントリク、Genentech Inc.社)を承認した。

一次治療薬として、つまり、これまでの化学療法よりも優先して免疫療法を使って良いですよとなったわけです。

これは、画期的なことですよ。

化学療法後の免疫療法は矛盾している

本庶佑さんが、ノーベル医学生理学賞を受賞された研究、免疫チェックポイント阻害薬はオプジーボでした。

最初からオプジーボを使えるわけではなくて、従来の抗がん剤に効果がなくなった患者さんに投与できるのでした。あるいは従来の抗がん剤と併用することでしか認められてこなかったのです。

しかし、従来の抗がん剤いわゆる細胞毒と言われる抗がん剤は、がん細胞と同時に免疫細胞も叩くのです。

そして免疫力が低下し、患者がボロボロになった段階で、やっと免疫チェックポイント阻害薬を使うことができるのです。

免疫力をメタメタに叩いた挙句、その後になって人体の免疫機能を活用し、発揮させる薬、免疫チェックポイント阻害薬を使うのはどう考えたって矛盾していますよね。

アテゾリズマブは既に日本でも肺がんに対して承認されていますが、従来の抗がん剤との併用、あるいは、抗がん剤が無効になった患者にしか認められていません。

今後は、こうした流れが変わるということです。

下のグラフのように、全生存期間に明らかな差があります。

IMpower11試験は、アテゾリズマブ群とプラチナ製剤ベース化学療法群とを1:1に分けた試験です。これまでの試験の多くと異なり、免疫チェックポイント阻害薬単独での使用群を対象とした点でも画期的です。

さらに、最も多かった有害事象が、疲労/無力症だったというから、重篤な副作用がほとんどありません。

がん治療の流れが変わる

FDAの承認を受けて、日本でも同じ流れが進むと思います。

膵臓がんでも同じような試験が続いてほしいものです。

これからは、免疫療法が一次(ファーストライン)治療となる時代です。

しかし、前世紀から巷のクリニックで続けられている、自由診療の”免疫細胞療法”。

これとはまったく別物ですから、混同してはいけません。


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