いつまで五輪ファーストなのか?

昨日の東京都におけるコロナ陽性者数は、日曜日としては過去最高の人数で1,763人でした。

しかも驚いたことに、検査人数がどんどん下がってきています。4連休の影響もあるのでしょうが、移動平均で6600人ほどの検査に対してですから、陽性率は13.1%。

グラフを見れば分かるように、検査人数は減ってきていますが陽性率はどんどん増えています。

これは非常にヤバイ状態ではないですか。もう無症状の感染者があちらこちらにいるということでしょう。65歳以上の陽性者は減ってきていますが、若者の間で感染者が増えています。

PCR 検査数に比べて抗原検査数は多いのですが抗原検査は半分ほどの見逃しがあると言われています。このようなお粗末なパンデミック対策を続けているのでは収束は程遠いですね。

このような状況なのに、昨晩の7時の NHK のニュースは冒頭から20分間はオリンピックの報道一色で、その後に台風が接近しオリンピックに影響すると、これまたオリンピック関連のニュース。

その後にやっと東京の感染者数のニュースが流れました。

オリンピックでアスリートが頑張っている姿は応援したいですよ。

しかしね、すでに東京都では入院待機者が2500人もいて医療現場は崩壊寸前なんですよ。あの絶叫調のアナウンスをやめてほしいですね。

昭和大学病院の院長さんは「現場はもうオリンピックどころではありません」と。これ以上患者が増えたら、通常の手術なども延期する必要が出てくると語っています。

なんだか別の世界のことの出来事のように思えます。

聖火台を湾岸エリアに設置しておいて、「観覧はご遠慮ください。ルールを守ってください」ってどういうことよ。だったら、どこか倉庫の中にでも隠しておけばいいだろ。自転車競技もマラソンも公道を走るのですが、公道を使ったイベントに「見物をするな」と言っても、それは無理ですよ。

やることなすこと的外れ。

東日本大震災からの復興五輪という理念はどこに行ってしまったんですかね。

「競技に最適な温暖な気候が続きます」と騙して誘致したオリンピックですが、連日30度超えの猛暑が続きます。史上最悪のオリンピックです。見る気にもなれません。


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