テロなんかじゃない

安倍晋三元総理大臣が銃弾に倒れました。

当日は昼間は忙しくって、ニュースを見る暇もスマホを起動する余裕もなかったので、帰宅してテレビの報道で初めて知りました。

ニュースではコメンテーターや司会者が、また与野党を問わず政治家が一堂に「民主主義に対する挑戦だ」「言論に対するテロ行為だ」などと述べていました。

警察の初期からの発表でも「容疑者は安倍元総理の政治姿勢に対する行為ではない」と述べていたにも関わらずです。

母親が統一協会の活動にのめり込んで、多額の寄付行為を繰り返すなどして経済的に破綻した。兄は自殺をして自分も大学進学を諦めた。統一教会と安倍元総理が深い関係があると思われたので殺害をした。

このように語っているようです。

となると、これは個人的な恨みです。政治的な思惑があってのテロ行為ではありません。

いわば野良犬に噛まれたようなものです。

手製の銃を使って、元総理大臣も選挙の遊説中に殺害したという特徴的な出来事ですから、注目を集めるのは当然ですが、与野党問わず安倍晋三氏の死を利用しようという思惑が透けて見えるような気がします。

昭恵夫人の心労はいかばかりかとお察ししますが、森友学園をめぐる財務省の公文書改ざん問題で、自殺した同省近畿財務局職員赤木俊夫さんの妻雅子さんの心労や裁判に、どれだけの関心を向けたのかと問いたい。

日本には「死者に鞭打つな」という風潮があります。

それどころか安倍元総理の安倍政治全体を持ち上げるような論調が目に付きます。

安倍元総理の不慮の死に対して哀悼の意を述べるのは当然ですが、彼の絶対多数の力をもとに強権的な政治と、アベノミクスの政策の結果、賃金は韓国よりも下回って、物価は上昇を続け、年金は減らされた。子供の3人に1人は3食のご飯をまともに食べられない。

こういった結果へのきちんとした評価は当然行われるべきでしょう。

あれはあれ、これはこれ。区別するべきです。

出口調査では彼の死によって自民党への支持率が4ポイントもアップしたといいます。

「投票は香典ではない」のですが、日本国民の感情に押し流される風潮が、7月8日の一発の銃声によって日本を危うい方向に導いていく契機になるのではなかろうかと、おおいに危惧しています。


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