遠距離で老々介護
土曜日から大阪に来ています。
老老介護というのは、通常は夫婦のどちらかを片方が介護する場合に使われますが、私の介護相手は2歳年下の弟です。
結婚歴ないので、家族はいません。独り暮らしです。
何度も自転車で転んで救急車で搬送されたり、あるいはコンビニのトイレに入って便器を壊して警察に保護されたりして、そのたんびに私の所に電話がかかってきました。
いよいよ認知症が進んだのでしょうか、自分の年齢や今日の年月日も分からなくなった様子です。
認知症患者は800万人とも言われています。厚生労働省は新オレンジプランを発表しております。
家族だけではこの認知症の老人たち、独り暮らしが非常に多いのですが、彼らの生活を支えることはできないということで新オレンジプランを作成したようです。
この方針に従って大阪の区部では認知症の初期の区民を対象に、ゆうゆうオレンジチームなどを立ち上げて生活の支援を行っております。
ネットで調べてそこに行くように弟に助言をしてしたのですが、幸いにも素晴らしい担当者に巡り合ったようで喜んでいました。
しかし認知症だけではなく、足の関節がダメなようで、ほぼ歩くことが困難な状態になっております。
ここ最近で自転車を3台紛失、最もこれは救急車で呼ばれた時に救急車は患者しか運びませんから、自転車はその場におきっぱなし。本人は認知症があるので、どこで行って救急車に拾われたのかがわからない。
したがって自転車を探すことができないということで、先日は財布ごと落としてしかもスマートフォンも一緒に落としてしまいました。
これじゃ連絡が取れません。免許証もなし。
幸い通帳と実印は残っていたので、本人がそれでお金を引き出しているようです。
あれやこれやあってこのままでは独りではほっておけないということで、土曜日にこちらに移動してきました。
まあ部屋の中のガラクタを片付けたり、掃除をしたり、洗濯機が壊れているというのでしばらく洗濯をしてなくって汚れ物がたくさん溜まっています。
それを抱えてコインランドリーの2回ほど通いました。
食事の世話や掃除その他で、まだ二日目ですがクタクタです。
介護ってのは大変ですよね
私は介護離職の経験もありますが、その当時はまだ若かったし、ただ2000年の介護制度が出来る前だったので、それはそれは非常に苦労をしました。
現在は介護制度があるだけでもありがたいのですが、たくさんの患者がいるので手が回らない実情もあります。
本当に介護職の方は尊敬します。
膵臓癌の集いのサポーターにも介護職の方が何人かおります。
明日は地域包括支援センターの方を交えて今後の相談です。
多分要介護2級程度はいけるだろうとは言っておられますが、もう独りでの生活が無理なので、家族はいないし施設に入所する手筈も同時に進めてもらいます。
まさかこの歳になってね、自分の弟を介護する事になろうとは、全く夢にも思いませんでしたね。
ただね。我々兄弟は若い時に両親がガンになったので、四人兄弟それぞれ皆苦労して大学も全て自分の働いた金で卒業しているんですよ。
それを考えるとね。私ももう腰が痛いみですけども、出来る限りのことはしてあげたいと思っております。
だから弟には「もういいんじゃないの。頑張らなくっても。もうのんびりと暮らしたらどうですか。自分が誰だかわからなくなったってね。それはそれで幸せだともいますよ」と話しているのですが、納得してくれるかどうか。
あとに三日はこちらにいるつもりです。