がんを治す性格、悪くする性格

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権現堂堤の桜(3)


あるブログ「予後占い」にこんな記事がありました。

精神状態は、明らかに患者さんの予後に大きな影響を与えます。

現在、ほとんど同じ状態、同じ年で、好対照の患者さんもいます。
とても予後の悪い病気ですが、お一人は、腫瘍マーカーの動きに一喜一憂し、それが上がると、大きく落ち込みます。
もうお一人は、大凶「半年」の似非占いから、すでに3年を過ぎましたが、腫瘍マーカーの数字などまったく気にしたこともなく、検査データの結果の紙は、まったく見ずに、すぐに同伴のご家族に渡してしまい、「お食事は美味しく食べられますか?」に対して、「美味いっすよ!」の一言。

楽しく長生きしてくれているようです。

性格をみれば、その患者の予後が相当な確率で当たるというのです。

冠動脈性心疾患に関するパーソナリティの包括的な研究として、フリードマンとローゼンマンによるA型、B型性格の研究があります。A型の特徴は「過度の競争意識と、いつも期限に間に合わせなければならないという、慢性で持続的な時間への切迫感」の持ち主である。臨床試験と調査により、A型性格と心疾患の相関性は多くの研究者が認めるところとなっているようだ。

がんに関してもパーソナリティの関与があるのだろうか。グリーンとミラーらの心理学的テストによると、ガン患者の特徴として、

  • 成年期までに深刻な感情的問題を経験している(家族との繋がりの崩壊など)
  • 他人の気に入るように振る舞い、これによって愛情を得ようと過剰な埋め合わせをする。
  • これらの試みが失敗すると、怒りや孤独、絶望や自己嫌悪、不安やうつ状態が続く。

彼らに対する友人らの評は、「並外れて立派で、思慮深く、優しい、不平を言わない、ほとんどあり得ないほど善良な人」というのが多かったという。

A型性格は、物事がうまくいっているときは、積極的で行動的、仕事のできる人などの肯定的評価を受けやすく、本人もそのように思っている。しかしいったん歯車がうまく回らなくなると、失望、焦りなどの否定的感情が表われやすい。A型の性格はがん性格でもあると思います。私も典型的なA型人間でした。

アメリカがん協会の会長ユージン・ペンターグラスが1959年に既にこんなことを書いています。

がん治療の経験のある方なら誰でも、患者たちの間には大きな違いがあることに気づいておいでだろう。(略)
私は、治療がうまくいき、何年も具合良く生きているがん患者をみてきた。その後彼らの病気を突然悪化させ、死に至らしめる要因となったのは、第二次世界大戦で息子が亡くなったとか、義理の娘が信じられないとか、長期間失業していることの重荷とかいった、感情的なストレスであったと思われる。(略)
病気の進行は、感情的な苦痛によって影響を受けるという確固とした証拠がある。従って、私たちは医師として、患者が患っている病気だけでなく、丸ごとの人間としての患者の治療にも力を入れて良いのである。(略)
細胞内だけでなく前進的な影響を通して、がんの成長をコントロールする新しい方法の探究を私たちが前進させていくにあたり、この病気の進行を早めたり止めたりできる力が人の心のなかにあるのだという、明らかな可能性にいたるまで、探究を広げることができるよう、私は心から望んでいる。

がんは「気持ち」で治るのか!?―精神神経免疫学の挑戦 (三一新書)

『がんは気持ちで治るのか?』という本があります。副題は「精神神経免疫学(PNI)の挑戦」。こうした本にも近年のより確固とした研究成果を元にして、「がんは気持ちで治ることがある」のだと明言しています。

現在のがん治療の最前線にいる医者も、半世紀前のアメリカの医者も、そしてPNIの研究者もみんな一致して同じことを言っているのですから、こうした『真理』を利用しない手はない。がん患者には大いなる希望です。

飼い猫が交通事故で死ぬ、息子が戦死する、こんな大きなストレスが、病気を悪化させることがあるのですから、ストレスへの効果的な対処方法を身につけることは、長生きした胃がん患者には必須の学習課目でしょう。じゃあ、どうしたらがん性格を変えられるか、明るい気持ちで治療を勧めるためにはどんな方法があるのだろうか。私はサイモントン療法やその他の瞑想法、リラックス法を、患者のそれぞれが自分にあった者を探すことが大事だと思う。他人の評価よりも、自分で納得できる方法を探すべきでしょう。


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