森林浴とNK細胞活性

1000円渋滞で、GWは60キロもの大渋滞が続いています。日本道路交通情報センターの渋滞情報を見ても、どこも真っ赤になっています。これを見たら、連休にどこかへ行こうかという気が失せてしまいました。

森林浴セラピーを目当てに長野の信濃町に行こうかと考えていたのですが、GWは家でのんびりした方が良さそうです。

2005年、都市部のいわゆる「お疲れサラリーマン」を被験者とした実験では、森林浴翌日の採血・採尿で生理的な変化を調査した。その結果、2泊3日の滞在によってNK細胞活性が52.6%向上したことが確認され、同時に抗がんタンパク質の濃度も上昇していることが確認された[2]。 この実験は2006年
も継続され、2泊3日の森林滞在で約56%のNK細胞活性を再現するとともに、日常生活・都市部への2泊3日の旅行で対照実験を実施した。日常での複数の
検査や都市部への旅行ではNK細胞活性に変化がみられなかったことから、森林の環境が免疫機能の向上に特異性を持つことが実証された。さらに、30日後も
NK細胞活性が一定レベルで継続
していることが判明し、森林浴での健康増進が持続効果を持つことが明らかとなった[3]

免疫細胞療法では、樹状細胞・キラー細胞・マクロファージなどの活性化でガンをやっつけようという考えですが、その中に活性化NK細胞療法(ANK)など、ナチュラル・キラー(NK)細胞の活性化でガンを縮小させようという方法があります。NK細胞は癌細胞にとってはもっとも怖い殺人鬼のようなものです。癌細胞とみれば見境無く殺してしまいます。免疫力を高めるということは、NK細胞活性を高めることだといても過言ではないでしょう。

森林浴とNK細胞活性の関係を、世界ではじめて明らかにした論文があります。林野庁と(独)森林総合研究所、日本医科大学の共同実験です。

3日間の森林浴により、NK細胞が放出する3種類の抗がんタンパク質、パーフォリン(Perforin)・グランザイム(Granzyme
A,B等)・グラニューライシン(Granulysin)(通称“抗がん三兄弟”)がいずれも増加することを世界に先駆けて明らかにした。NK細胞の機能
が高まれば、生体の抗がん能力も高まると考えられている。

「抗がん三兄弟」とはおもしろい表現です。二泊三日の森林浴による効果が一ヶ月も持続するのですから、効果は絶大です。
森林セラピー総合サイトでは、森林浴と自律訓練法、ヨガ・気功、ウォーキングなど多彩なメニューで森林浴を楽しむ工夫が凝らされています。信濃町の「癒しの森」では免疫療法とのプログラムもあるようです。近くにはいわさきちひろ黒姫山荘もあります。黒姫童話館にはミヒャエル・エンデの遺品もあるんですね。

GWにはこれらを目当てにドライブを、と考えていたのですが、1000円渋滞ではたどり着けそうもありません。またの機会にしましょう。


膵臓がんと闘う多くの仲間がいます。応援のクリックをお願いします。

にほんブログ村 病気ブログ 膵臓がんへ
にほんブログ村

にほんブログ村 病気ブログ がんへ
にほんブログ村


スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です