大学が有償で癌免疫療法の可否

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【日 時】2019年8月31日(土) 13:10~16:30(開場・受付:12:50ごろ)
【場 所】JR京浜東北根岸線 大森駅東口から徒歩4分 Luz大森4階 入新井集会室
【参加資格】膵臓がん患者とその家族、遺族
【参 加 費】1,000円(会場使用料及び資料代、講師謝礼)
【定 員】 130名
【内 容】
●講演:緩和ケア医 大津秀一先生「膵臓がんの緩和ケア~これだけはおさえておくこと~」(仮)
●患者さんどうしの情報交換会~フリートーキング

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日経メディカルオンラインで、5/11の最新記事にこんなものを見つけた。(会員登録が必要です)

久留米大が「がんワクチン外来」を開設したが、予想以上の希望者(1500人)が殺到し、半年先まで受け入れを中断するというニュースは、4月2日のこのブログでも紹介した。

免疫学講座教授の伊東恭悟氏が開発した久留米大のワクチン療法は、「テーラーメード型」である点が特徴だ。

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患者が保険診療で安価に治療を受けられるようにするには、医薬品として薬事承認され、保険収載される必要がある。伊東氏は、臨床研究を進める一方で、ベンチャー企業のグリーンペプタイド(福岡県久留米市)を創業。同社は、前立腺癌と脳腫瘍に対して治験を進めている。

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しかし、研究者が自らの研究費で行う臨床研究や、癌種や進行度など登録基準が厳しい治験では、ワクチン療法を受けられる患者はほんのわずか。そこで久留米大はがんワクチン外来を開設し、多くの患者にワクチン療法を提供しつつ、臨床データを得ようと考えたわけだ。大学にとってはワクチン療法の実費などを患者に負担してもらうことで、研究費を抑えて有効性や安全性などのエビデンス確立につながる臨床研究ができる利点もある。

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信州大医学部附属病院も、09年1月から免疫療法の一つである細胞療法を自由診療で提供し始めた。ワクチン療法が体内で免疫細胞を誘導するのに対し、細胞
療法は患者の血液を採取し、体外で免疫細胞を誘導して患者に戻すのが特徴だ。細胞療法のノウハウは、国内ベンチャー企業から有償で提供を受けている

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平均7回の投与で治療費は約185万円に上るが「既に百数十人から問い合わせがあった」(下平氏)という。信州大の受け入れ患者の基準は久留米大に比べて
緩く、有効性や安全性を確立するための臨床研究としての色合いはほとんどない。標準治療以外の療法を望む患者の要望に応えることに、力点を置いたといえ
る。

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エビデンスが確立していない治療を有償で行うことには反対だ」。こう話すのは、ゲノム研究の第一人者で、癌ワクチン療法の臨床研究を進める東大医科学研究所教授の中村祐輔氏。民間病院に加え、大学病院までもが未承認の免疫療法を有償で行い始めたことに疑問を呈する。

(日経メディカルオンラインより抜粋。下線は私)

小泉・竹中の「骨太の方針」以降、大学も「利益を上げる」ことが求められるようになった。大学だけではなく、博物館や美術館、コンサートホールなども同様である。大学は利益を上げる、ベンチャー企業を育成するというアメリカ的な運営を強いられるようになってきた。

こうした背景でがんの免疫療法が進められているのだということを、我々患者は脳裏に刻み込んでおく必要がある。「ノウハウはベンチャー企業から有償で提供され」てやるでは、研究機関としての大学の存在意義はないのではないだろうか。予算がないから有償で。患者には喜ばれてデータも取れる。一石二鳥ならぬ一石三鳥である。もちろん患者の希望に応えるのだという面もあるから、悪いというのではない。こういう側面があるんだよということは考えておくべきだと思う。

更にいえば、大学には「寄付講座」というものもある。企業が金を出して大学の講座を開設するわけである。AHCCの(株)アミノアップ化学はいくつかの大学に寄付講座を持っており、その会社の研究者名で論文も多数書かれている。PabMedでAHCCを検索すると、大学名と同時に企業の研究者名が出てくる。

がんペプチドワクチン療法の中村祐輔先生の意見はもっともである。有効性も安全性もそっちのけで治療するのなら、「瀉血」が有効だといわれた時代、その瀉血で死んだ初代大統領ジョージ・ワシントンの時代と変わらないではないか。

しかし、かくいう中村祐輔先生も、関連する癌治療薬の開発をしているオンコセラピーサイエンス社の取締役であり、発行株式の11.1%(21750株)を保有する第2位の株主である。最近の株式ニュースではオンセラ株は14万5000円という高値を維持している。計算すれば31億5000万円という時価総額になる。(2005年の時価総額 77億円よりは半減したが・・・)

もちろん正当な行為である。何も法律違反だということでもない。ただ、医学も経済抜きには考えられないという、冷徹な事実を忘れるべきではないというだけである。

日本の医療費総額は年間約 30兆円であり、その半分が癌治療関連だといわれている。15兆円の大きな市場であり、更にサプリメントなど個人が直接購買するものがあるから、20兆円の規模になるはずだ。つまり我々はこの一大癌医療マーケットの消費者であり、お客様である。高額な抗がん剤や検査、効果の怪しいサプリメントを、長期間購入していただければ、製薬会社も大いに潤うのである。

癌患者よ。もっと賢い「医療消費者」になれ!


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