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膵臓がんの早期発見法:MRCT

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Medエッジの『膵臓がんを早期発見する新しい方法「MRCP」、3年間で10%が発症』が興味深い。

早期発見が難しい膵臓がんで、家族・親戚に膵がん患者がいて、膵臓がんの発症リスクの高い人を40人集め、2010年から年1回この検査でスクリーニングを続けてきた中間報告です。40人全員血縁のある親戚に2人以上の膵臓がん患者がおり、さらに8人は遺伝的な突然変異が特定されている。

  • 40人のうち16人が3年間の間にMRCPの検査で「異常」と診断された。
  • 16人中12人は開始時に見つかっている=高感度の検査だ。
  • ほとんどが前がん状態だが、2人は発見時点で膵臓がんだった。
  • 前がん状態の人でも1人はその後がんになり、手術されている。

MRCP(MR胆管膵管撮影)とは、胆管膵管の検出に特に優れてる検査法で、MRI検査法の一種です。造影剤を使用しない、放射線の被ばくがないという特徴がある。MRI装置を用いて胆嚢や胆管、膵管を同時に描出する検査です。

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膵癌は線維性間質が豊富な腺癌でああるから、ダイナミックCTでは腫瘍部は周囲の膵実質との濃度差が乏しく、コントラストが低下する。そのために膵がんの画像による検出が難しい。MRCPでは膵管部の検出に優れている。

つまり、膵がんの前がん状態を造影CTで検出するのはかなり難しいわけで、MRCPなら検出能力において優れているかもしれない、という研究。

遺伝的なリスクがあると、3年間で10%という高い確率で膵臓がんを発症するというから、驚きですね。家族や親戚に膵臓がんが多いという方は、年に1回のMECPを受けたら良いかも知れません。

膵がんの早期発見法は、ジャック・アンドレイカのニュースや九州大学の線虫を使ったがん診断法などが話題になりましたが、運良く実用化されても10年はかかるでしょう。こうした面白い検査が実用化することはめったにないというのも現実です。

今回の検査法なら今すぐに利用できます。今回はスウェーデンの研究ですが、日本でも研究を進めてほしいものです。


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