「終活」と「断捨離」
今年で70歳になりました。プレ終活と称して、早い人では50代から断捨離を実行している人もいるようです。
残りの人生の時間は、10年生きるとして3650日、87600時間しかありません。膵臓がんが見つかってから11年経ちましたが、10年なんて、あっという間でした。
これからは、物も捨て、人間関係も断捨離してシンプルに生きましょう。
物を捨てる
私も数年前から徐々に断捨離をしていますが、なかなか捨てられないものですね。
- 本棚は半分ほどになりました。なるべく買うのは控えて図書館を利用する。図書館にないものは紙の本は買わずにKindle本にするなど
本は買わないけど、知識は新しくバージョンアップすることも大切です。
- 5年、10年で一度も着ていない服は、思い切って捨てています。四季それぞれで2着あれば充分です。
- 音楽CDも、すべてリッピングしてハードディスクに保存して、物のCDはブックオフで処分しました。クラシックが多いのでほとんど値が付きません。
- 使わなくなったID・パスワードは整理して、遺族が困らないように保存場所を伝えておきます。IT時代になって、これが一番困るようです。夫が亡くなったが、パソコンのパスワードが分からず、ログインできない。銀行のパスワードが分からない。メールのアカウントを開けない。これまでは想像もできなかった、さまざまな不都合が生じます。
義理の付き合いを捨てる
昨年の年賀状から、出すのを止めました。先方から来た場合は、「寒中お見舞い」に「年賀状は出すことを止めました」と書いて返信しています。
そうすると、相手も「実は私も止めようと思っている」と返事が来ることもあります。
結婚式、葬儀も、これまでは義理で出席していたものだが、お断りする。先日も、高校時代の先輩が亡くなったが、卒業後はお付き合いのない方だったので、お断りした。
現役時代の、会社関係のお付き合いはお終いにする。これって、結局は時間の無駄です。昔話に花を咲かせる老人ほど見にくいものはない。「あいつは俺が引き上げてやった」とか、自慢話や成功談に付き合うのは辟易します。
人間関係の断捨離
それ以外の人間関係も見直して断捨離しましょう。
付き合っていて疲れる人間って、結構いるもんです。言葉はやりとりできるのだが、気持ちがこもっていない。おなじ言葉や行動であっても、相手によってこちらの気持ちがついて行けないことがあります。
いちいちイライラする相手に、これまでは我慢して付き合ってきたが、終活をする歳になったのだから、これも思い切って断捨離しましょう。
- 噂話や、小声で「ここだけの話だが」が好きな人
- 根拠のない特ダネ情報を自分だけが持っていると吹聴する人
- 他人の評価が好きな人
- 他人の批判はするが、自分への批判には我慢ができない人
- 場の空気が読めない人
- 人間を、敵か味方かの二分法でしか考えられない人
- 常に誰かと衝突して炎上している人
- あいつとあいつが結託して、自分はいつも被害者という”陰謀論”の好きな人
これらが三つ以上当てはまるような相手との関係はすっぱりと断捨離して、気を遣わない、付き合っていて気持ちが良い相手とだけお付き合いし、残った人生の時間をゆったり生きましょう。