スポンサーリンク

免疫チェックポイント阻害薬は膵癌に効かないのか

LINEで送る
Pocket

小細胞肺がんや非小細胞肺癌では、最近たくさんの分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬が使われるようになって、羨ましい限りです。

アストラゼネカの抗PD-L1抗体の免疫チェックポイント阻害薬デュルバルマブ(商品名:イミフィンジ)と抗CTLA-4抗体トレメリムマブの併用療法は、大腸がん、頭頸部がん、小細胞肺がんなどで良い結果を出しているようです。

膵臓がんではどうなのか。その臨床試験結果が発表されています。

ゲムシタビン+nab-パクリタキセルにこの2剤を併用し、有効性と安全性を評価すべくデザインされたランダム化オープンラベルフェーズ2試験(NCT02879318)。

残念ながら有効性を示すことができませんでした。

OSは、ICI併用により改善されなかった。中央値は化学療法群8.8カ月(90%信頼区間:8.3-12.2)、ICI併用群9.8カ月(90%信頼区間:7.2-11.2)で、層別HR 0.94(90%信頼区間:0.71-1.25)、p=0.72。ECOG PS、年齢、性別、人種、転移臓器数など患者背景による差も認めなかった。

抗がん剤との併用で、がんの微小環境が変化し、効果が期待されたのですが、他の癌腫で有効であっても膵臓がんは特別に難しいですね。

「効いているのかどうか、よくわからないキートルーダ」とも揶揄される様相です。

膵癌は免疫が非常に抑制された腫瘍だとされる。ディスカッサントを務めたMemorial Sloan Kettering Cancer CenterのEileen M. O’Reilly氏は、免疫療法のベネフィットとの関連性が指摘されるMMR-D/MSI-Hの患者が、膵癌では他の悪性疾患と比較して非常に低頻度であることや、2019年から2020年にかけて膵癌に対する免疫療法の臨床試験では期待した結果が得られていないことなどを紹介。現在進行中の臨床試験の結果や、ベネフィットが得られるサブセットの同定に期待を示しつつも、「非常によくデザインされたランダム化試験であるPA.7試験がnegativeな結果となったことは、前臨床で示唆されている化学療法との併用による免疫微小環境の変化を、臨床的なシグナルにつなげることの難しさを示している」と話した。

膵臓がんへの免疫療法のより一層の研究を期待します。


がんと闘う多くの仲間がいます。

にほんブログ村 病気ブログ すい臓がんへ
にほんブログ村

にほんブログ村 病気ブログ がんへ
にほんブログ村


スポンサーリンク

このブログの関連記事

  • 湯島聖堂と神田明神、免疫細胞療法のセミナー湯島聖堂と神田明神、免疫細胞療法のセミナー 神馬の「あかりちゃん」 日差しが暖かく、梅もそろそろほころぶかなという神田川界隈を散策して、湯島聖堂と神田明神に行ってきました。まだ初詣の余 […]
  • 多摩川台公園のアジサイ多摩川台公園のアジサイ アジサイの季節です。この時期になると膵がんを告知された月がまた巡ってきたのだなぁとの感慨があります。6月11日は私の「がん記念日」。月末の定期検査で術後8年になります。造影CTと […]
  • ブログで感想を書かれた方ブログで感想を書かれた方 1/18の『膵臓がん患者と家族の集い』に参加された方がブログで感想を書かれているので、ご紹介します。 ココクン アッキーさん ひぃさん。 […]
  • 非小細胞肺がんの体幹部定位放射線治療非小細胞肺がんの体幹部定位放射線治療 非小細胞肺がんに対する体幹部定位放射線治療の使い方について、アメリカ臨床腫瘍学会(ASCO)が推奨を出しました。 肺がんの治療にも使われる体幹部定位放射線治療は、狙った場所 […]
  • 「百万回の永訣」を見て「百万回の永訣」を見て ビデオを何度も中断して、やっと見終わった。やはり何か違うな、との思いで、見続けるのが苦痛だった。いったい、このドキュメンタリーは何を伝えたいのだろうか。そこがよく分からなかった。 […]
  • クリンソウとニッコウキスゲクリンソウとニッコウキスゲ 先週に予定していて雨で中止にした日帰り撮影旅行、26日に奥日光へ。千手が浜のクリンソウとキスゲ平のニッコウキスゲを撮りに行きました。5時に出発し、赤沼茶屋には7時半に到着したが、 […]
  • 糖尿病患者:死因の1位はがん糖尿病患者:死因の1位はがん 糖尿病のクリニックに行くと、先生からは高血糖が続くと血管がもろくなって心血管障害が起こりやすくなるなどと言われます。 膵臓がんを治療している患者さんにも、血糖値管理を注意 […]
  • 「市民のためのがん治療の会」講演会 『がん医療への新たな挑戦』「市民のためのがん治療の会」講演会 『がん医療への新たな挑戦』 「市民のためのがん治療の会」講演会『がん医療への新たな挑戦』に参加しました。 会場に着いたのは13時前なのに、既に席は9割方埋まっていました。モニターを置いた別会場を用意したがそ […]
LINEで送る
Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です