がん患者とオミクロン株

オミクロン株の感染者が東京都では2万人を超え、連日前の州の感染者数を超える記録を更新しています。

一部ではピークアウトするのではないかその前兆があるという医師や専門家もいますが、まだまだ油断はできません。

重症化はデルタ株などよりは少ないとも言われますが、高齢者や基礎疾患のある方は重症化する恐れが高いのはオミクロンかも同様です。

がん患者で且つ高血圧あるいは糖尿病などの持病があれば、さらにリスクは高くなるでしょう。

オミクロン株はワクチン誘発免疫を部分的に回避するともいわれています。

がん患者がワクチンの3回目接種をした時に、コロナウイルスに対する抗体がや免疫の状態はどのようになるのでしょうか。気になるところです。ワクチン接種とがん患者の中和抗体かなどの研究は少ないのでなおさらです。

ランセット誌に新しい研究が紹介されています。

199人の癌患者にCOVID-19ワクチンを3回接種した後のオミクロンに対する反応を評価しました。そのうち固形がん患者は115人でした。

固形がん患者(115人 58%)

2回の接種は、ファイザー製が33%、アストラゼネカ製が67%であり、3回目は全員がファイザー製ワクチンを接種しました。

その結果をざっとまとめると、

中和抗体検出割合(2回接種後)

  • 従来型    97%
  • デルタ株   56%
  • オミクロン株 37%

中和抗体検出割合(3回接種後)

  • 従来型    99%
  • デルタ株   97%
  • オミクロン株 90%

3回目のワクチン接種により、オミクロン株に対する中和抗体検出割合が、37%から90%に増え、がん患者のオミクロンに対する中和反応が促進されることがわかりました。

がん患者は早めに3回目のワクチン接種をするべきでしょうね。

しかしワクチン接種後4か月ほどで中和抗体価が極端に低くなると言われていますが、それじゃあ半年ごとにワクチンを打ち続けなければいけないのか。

中和抗体価は液性免疫の強さを測る指標ですが、数ヶ月でこの効果がなくなったとしても、リンパ球などに対する細胞性免疫は長期間残ると言われています。

デモクラシータイムズ 児玉龍彦さん(東大先端研)の動画より

4回目のワクチン接種が進んでいるイスラエルからの報告によれば、4回目のワクチンを接種しても中和抗体価はあまり増えないと言われています。さらにもっと強力な変異株が出現すれば、いつまでもワクチンに頼っているわけにはいかないのではないでしょうか。

デモクラシータイムズ 児玉龍彦さん(東大先端研)の動画より

無症状の感染症検査によって見つけてそれの対応に力を集中する。これがパンデミックに対する王道のはずなんですが、日本の政府や専門家は最初からPCR 検査を拒否する方向に走ってきました。

ワクチンは感染を防ぐのではなくて重症化を防ぐのですから、ワクチンパスポートなんて全く意味がないんですね。今は子供から家庭内感染によって家族が感染する。そして介護士や看護師がその家族であれば、そこから病院や介護施設にコロナワクチンが持ち込まれる。そういった状況でしょう。

保険証も検査や濃厚接触者の追跡を諦めて投げ出した。検査薬も足りない。治療薬などは一つの薬局に3個だけだとそれだけしか配布する数がない。

「最悪の事態を想定して」などと岸田総理はおっしゃいましたが、想定が甘すぎたのでしょう。

夜の居酒屋を叩いても意味がないんですよ。


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