膵臓がんの話題2つ

昨日からめちゃくちゃ調子が悪くて、立ち上がるのも容易ではない。腰痛です。

腰にサポーターを巻いて何とか凌いでいるが、圧迫骨折かもしれないね。もう少し様子を見ます。

ということで、膵臓がんのニュースを二つ。表題の要点だけを書き出しておきます。

転移膵がん一次治療、FOLFIRINOXが良好

日本人の患者に対するランダム化比較試験1万例のネットワークメタ解析です。転移性肺がんの一次療法には色々なレジメンがありますが、それらを比較した研究は限られています。

FOLFIRINOXおよびGEM + NPTX(アブラキサン)レジメンは、死亡リスクの低下と関連しており、GEMと比較してハザード比ははそれぞれ0.57(95%CI、0.41-0.79)および0.72(95%CI、0.55-0.95)でした。

曲線推定はまた、FOLFIRINOXが15.49人月(範囲、13.84-15.51人月)で最大の生存AUC(OSとPFSの曲線下面積)を示し、GEM + NPTX(アブラキサン)が12.36人月(範囲、10.98-12.59人月)で続いたことを示しました。

TS-1⇒ GEM+アブラキサン ⇒ FOLFIRINOX

ってことですね。ガイドラインでもそのように定められているのでそれを再確認したという意味です。年齢や体力を考慮しなくてはなりませんが、副作用に耐えられるようならばFOLFIRINOXが良好という結果です。

KRAS遺伝子変異に対するアダグラシブの臨床試験

膵がんの約90%はKRAS遺伝子変異が発現しており、その約2%はKARAG12C遺伝子変異です。しかしKRAS遺伝子変異に対応した有効な治療薬はありませんでした。

KRAS阻害薬であるアダグラシブ(​MRTX849)単剤療法の有効性、安全性を検証した第1/2相のKRYSTAL-1試験によって、新しい可能性が開けるかもしれません。

オンコロに載った久しぶりの膵癌に関する記事です。

KRASG12C変異陽性の進行性膵がん/消化器がんに対するKRAS阻害薬アダグラシブ単剤療法、病勢コントロール率100%を示す

要点です。

  • KRASG12C遺伝子変異陽性の進行性膵がん/消化器がん患者が対象の第1/2相試験
  • KRAS阻害薬であるアダグラシブ(​MRTX849)単剤療法の有効性・安全性を検証
  • 部分奏効率は消化器がん患者で41%、膵がん患者で50%であり、病勢コントロール率はいずれの消化器がんにおいても100%を示した


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