身延山久遠寺の枝垂れ桜、実相寺の神代桜
25日に、身延山久遠寺の祖師堂前悠久の枝垂れ桜と実相寺の神代桜を撮りに行ってきました。東京からは約190km、3時間のドライブ。午前3時半に身延山の無料駐車場に到着したら、すでにカメラマンの車が10台くらい先着していた。遠くは福島県郡山から来たという方も。
身延山久遠寺は日蓮宗の総本山で、日蓮の墓所もあります。5時頃から祖師堂前で撮る準備をしていると、5時半に太鼓が鳴り響き、たくさんの僧侶と信徒が仏殿に入って朝の勤行が始まりました。この頃にはカメラマンの数も30人ほどになり、めいめいに撮影ポイントを探して位置決めしています。お経の声明をバックに私たちは撮影三昧です。
あいにくの曇り空で、時折霧雨が降る天気でしたが、山に垂れ込めた霧が「信仰の山」らしい雰囲気を醸し出していました。
カメラはSONYのα900+28-200mmF2.8のレンズとシグマDP1、DP2Merrillを持っていったのですが、写真整理をしながらMerrillの解像感を見てしまうと、α900の写真は「ぶれているのではないか?」と思えるくらいで採用する気にはなりません。以下の写真は全てDP1Merrill、DP2Merrillのものです。flickrに入って、フルサイズの画像でご覧ください。
ウェザーニュースや気象協会の今年の桜情報は全くあてになりません。身延山も地元の情報では満開だというので行ったのですが、ウェザーニュースでは後追いで、開花日に「五分咲き」とアップされています。実相寺の神代桜も、地元のサイトで「桜祭りを繰上て26日から」と情報があったので行きましたが、すでに5分から8分咲きでした。おかげで観光客もまばらで写真を撮るには絶好の条件でした。
実相寺の神代桜は十数年前に一度行っていますが、そのときは花も少なく貧相でした。神代桜は樹齢約2000年といわれるエドヒガンザクラで、老齢化により枯死の危険性も指摘されていましたたが、4年計画で行ってきた土壌改良や枝のせん定などの樹勢回復作業が功を奏して、根や枝が成長するなど効果が表れてきたそうです。
長坂の「翁」で蕎麦を食おうとしましたが定休日でした。残念。「ほったらかし温泉」で甲府市街を眺めながら露天風呂に入り英気を養いました。
身延山の西谷地区にはたくさんの僧坊があり、いたるところで枝垂れ桜が満開の花をつけていました。
撮影しながら山を下り、総門前で休憩。ここからまた駐車場に帰るため全287段の石段(菩提梯)の急峻な坂を登らなければならない。途中まで登り書けたが、さすがにこれは無理だと判断した。看板に「心臓の悪か方、老齢者は男坂か女坂をつかって」と書かれていたのに従って男坂から帰りました。
あいかわらず元気な「がん患者」を実感。