このままでは、がん患者も殺される
千葉県のコロナ対策連絡会議の専門部会有志が記者会見して、東葛北部(松戸、柏、我孫子、流山、野田の六市)でコロナ専用病床の使用率が74%になることを明らかにした。
千葉大学医学部附属病院の感染制御部長は、「通常診療とコロナ診療の両立が危うくなる。がんなどの命に関わる手術の制限が現実問題として起こり得る」と指摘しています。
がん患者支援団体 CSR プロジェクトの調査では、がん患者の8人に1人が治療内容やスケジュールを変更していることが分かったそうです。
大阪では看護師を確保するために、若年がん病棟は閉鎖してコロナ病棟に振り向ける。そんなニュースも流れています。
大阪府は、吉村知事が無駄な施設だということで看護学校を閉鎖に追い込んだ経緯があるんですよね。感染病棟だとか、平時では無駄だと見えるような施設をどんどん閉鎖してきた。また政府も保健所も統廃合で縮小してきたのですが、そうした弊害がジワリジワリと効いてきているのではないでしょうか。
コロナに対峙するのも、考え方は「プレシジョン・メディシン」ですよ。「精密医療」とも言われていますけども、遺伝子を検査をしてがん遺伝子の変異を見つけ、それにあった薬を投与する。個人個人にあったがん医療を提供する時代です。
プレシジョン・メディシンで大切なのは検査ですよ。それも迅速で正しい検査。そのために中村祐輔先生などがリキッドバイオプシーなどを提案しているわけです。
コロナウイルスへの対応も同じです。中村先生の最近のブログでも PCR 検査を抑制してきたのは犯罪的だと、強い口調で非難をしていますが、未だに PCR 検査抑制論が幅を利かしています。
検査をしないでどうやってこのコロナ禍と対峙するんでしょう。
この3週間が正念場だと言いながら、ただ国民に3密だとか社会的距離を取れたとか、不要不急の外出を控えろだとか言っているけども、あの尾身茂会長ですら「個人の行動の変容でなんとかなる段階は過ぎた」と言っているんですよ。
じゃぁ何をすべきなのか。科学的に考えるということですよ。PCR検査を大規模に増やして、誰が保菌者なのかきちっと調べる。保菌者でなければ go to travel だろうが go to eat だろうがどんどんやればいいんですよ。
そうやって経済を回すためにも、そのためには圧倒的な PCR 検査の拡大が必要です。
こちらの児玉龍彦先生の動画、しっかり見てください。