父をすい臓がんで亡くした現役医師が語る


桜の時期が来ましたけど新型コロナの影響もあり、 首都圏はまだ緊急事態宣言が発令中です。 桜の写真も撮りに行かれないので、過去のものからピックアップして掲載してみます。
AERAdotの記事です。
乾雅人医師は、2019年、父親をすい臓がんで亡くした。父・兄ともに医師である医療一家でありながら、父の闘病中は方針をめぐり「家族間での意思決定や感情の整理に難渋した」と振り返る。家族が、がんと診断されたら、まず何を考えるべきなのか、そして周囲の人間はどのようにがんと向き合っていけばよいのか。実体験をもとに乾医師に話を聞いた。
ステージ4の膵臓癌と診断されたのですが、脳梗塞を患ってしまいそのために抗がん剤治療も出来ませんでした。早期に緩和ケアを受けるべきだと医師である兄弟は判断したのですが、それを提案しても母親はなかなか受け入れることができません。
- まずは標準治療を優先すること。「青い鳥」を探すあまり標準治療の開始が遅れることがある。
- かかる時間とお金を整理しておく。身体的に、金銭的に、時間的に、負担や代償が少ないことから優先的に検討するのが良い
- 末期がん患者が「緩和ケア」を開始するのは「平均して1カ月遅い」と言われている。早期に緩和ケアに移行できるように考え方を整理しておく。
- 「ステージIV」と診断された段階で「緩和ケア」へ移行するタイミングを尋ねるとよいでしょう。患者本人や家族がその単語を出すことで主治医は提案がしやすくなります。主治医は大西て治療を続けようとすることが多いからです。
決断は難しいけど
「青い鳥を探さないで」と言われても現実としては難しいでしょうが、 あまりに治ることにこだわっていると、返って辛い終末期を迎えることにもなります。
今回のアエラドットの記事や闘病記、あるいは小説に登場する患者たちがどのように考え決断したのか。そういったことを知ることも参考になるでしょう。