ゴリラを買いました。

ゴリラを飼いました。いや、買いました。実はゴフリラー(モデル)のチェロMymy_2000img244を買いました。

念願のアンティークチェロを入手。このチェロはカザルスが愛用していたことで有名で、カザルスは、「私にはストラディバリウスはもったいない。ゴフリラーで十分」だと言ったとか。

購入するのをずっとためらっていました。再発・転移すれば余命はせいぜい半年です。「次の検査で異常がなければ・・・」ということを何度も繰り返して、2年半が経ちました。まだ「再発したらこのチェロは無駄になるなぁ」という思いがありますが、そんなことを言ってたらいつまで経っても買えないということに気づいたのですね。たとえ5年経ったとしても転移の可能性はゼロではないのですから。「今やりたいことを、今できるなら、やってしまう」これががんに勝つ極意かもしれません。

チェロ製作の歴史では、主流のクレモナのストラディバリウスなどに対抗して、1690年代にベニスでの制作が始まります。そのなかの最も優れ_mg_2306た制作者がマッテオ・ゴフリラーとドメニコ・モンタニャーナです。ゴフリラーのチェロは現在世界で21台残っていると言われており、日本にも数台あるようです。オートバックスセブンの代表取締役住野公一氏も1台所有していて、「びっくりするほど高かったと・・・)。長谷川陽子さんも愛用している。(長谷川さんは「ゴリラちゃん」と呼んでいるようで、まだ半分は銀行のもの、と仰っています。ローンが残っているのですね。)

どれくらいするのか分からないが、億の付くあるいはそれに近い金額だろうなぁ。もちろん私のはコピーモデル。某楽器商が所有しているゴフリラーを厳密に採寸して2009年に制作したものです。

私が買った業者は、半額現金、残りは払える月に1万円でよい。ローン金利は不要です。払えないときは連絡をください。という良心的というか太っ腹な方です。ローンなんていう”近代的装いの高利貸し”などなかった昔の商売は皆こんな感じでしたよね。いわゆる掛け売りです。気に入らなかったら返品も可能。それに消費税分を負けてくれて、さらにチェロケースまで付けてくれました。いい買い物(かどうかは、しばらく弾いてみなければ分かりませんが・・・)をしました。

ストラディバリウス型のチェロと2台を弾き比べました。ストラディバリウス型は明るくつややかな音、メリハリも効いて輪郭がはっきりしている。一方のゴフリラーは、ずんと来る低音、中音域までの音に愛着があり、郷愁感がある。全体のバランスも良い。見た目もオールドかと思うような落ち着いた色合いです。ひと言で言えば「チェロらし_mg_2307い音」。その場でこちらに決めました。

サイレントチェロとは違う楽器かと思うほど音に差があります。何よりも体に響く低音の振動が違う。軽々と鳴ってくれる。弦の動きに対する反応が素早い感じがする。気に入ってます。(顔を切り取ったのは故意ではない。傾きを修正したらカットされてしまった。ま、いっか。)


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ゴリラを買いました。” に対して1件のコメントがあります。

  1. 初めまして、Cello-Aと申します。
    Web上で、「ゴフリラ」を検索しておりましたところ
    こちらのWebページにたどり着きました。
    実は私も「ゴフリラ」のコピーを使っております。
    当方のものは、1991年製で、上村昇氏所有のゴフリラから
    型をおこしたものと、制作者ご本人から伺っております。
    なんとなく、管理人様の制作者とは異なるような気がいたします。

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