日本人の家族性膵がんの遺伝子を特定


【日 時】2020年9月21日(敬老の日) 13:00~16:00(開場:12:45)
【参加資格】膵臓がん患者とその家族
【参 加 費】無料
【定 員】 100名
【内 容】
第一部 講演:佐藤典宏先生
   「膵臓がんの標準治療と代替医療~外科医の立場から~」
第二部 患者さん同士の交流会。コロナにも膵臓がんにも負けないぞ!

ウェブ会議ツール「Zoom」を使ったWeb交流会となります。
スマホだけで簡単に参加することができます。


詳しくはオフィシャルサイトで

9月20日9:00AMまで参加申込受付中です。
スポンサーリンク
LINEで送る
Pocket

大阪大学 大学院医学系研究科の谷内田真一 教授(前 国立がん研究センター研究所ユニット長)らのグループは、日本における家族性膵臓がんの関連遺伝子を明らかにしたと発表しました。

図:日本人の膵臓がんの5%から10%は家族歴を有しています。 本研究では家族性膵臓がん患者の約16%に既知の原因遺伝子のバリアントを認めました。その他に新規の候補となる関連遺伝子も特定しました。

  • 膵臓がん患者の5~10%は家族性膵がんと言われている
  • 次世代シークエンサーの全エクソーム解析によって、関連遺伝子はATM、BRCA2、BRCA1、CHEK2やPALB2などを特定
  • 関連候補遺伝子(FAT4、FAT1、SMAD4など)も同定
  • BRCA1/2の病原性のある生殖細胞系バリアントをもつ膵臓がんには、遺伝性乳がん卵巣がん症候群と同様にPARP阻害剤(Olaparib(日本では膵がんに未承認))やプラチナ製剤が有効
  • 家族性膵がん患者の16%に、これらの遺伝子変異がある。
  • 若年発症(40歳以下)の膵臓がん患者8人の全エクソーム解析を行ったところ、MSH2、POLE、TP53やFAT4遺伝子に、病原性がある、あるいはおそらく病原性と推定される、生殖細胞系バリアントを認めました。
家族性膵臓がん:親子または兄弟姉妹に2人以上の膵臓がん患者がいる家系の方に発症する膵臓がん
膵臓がんの家族歴のある膵臓がん患者とその担当医師は、特定の遺伝子に病原性がある生殖細胞系バリアントがみつかる可能性を、十分に理解した上で「がん遺伝子パネル検査」を行うことが重要

「2人以上の膵臓がん患者がいる家系」と一般に言われていますが、この研究でも「谷内田教授らは疫学調査において、日本人1,197人の膵臓がん患者の家族歴を調査し、88人(7.3%)で第一度近親(父母、兄弟姉妹、子供)に1人以上の膵臓がん患者がいることを報告してきました」とされているように、父母、兄弟に一人でも膵臓がん患者がいれば、定期的に検査をするなどの積極的な対応をすべきでしょう。

私も兄弟や子供には、膵臓がんに特段に気をつけるように言っています。

日本膵臓学会は家族性膵がん登録制度(http://jfpcr.com)を開始しています。

がんと闘う多くの仲間がいます。

にほんブログ村 病気ブログ すい臓がんへ
にほんブログ村

にほんブログ村 病気ブログ がんへ
にほんブログ村


スポンサーリンク

このブログの関連記事

  • がんと自律神経ー国立がん研究センターがんと自律神経ー国立がん研究センター 国立がん研究センターのプレスリリースです。 がん組織内に自律神経が入り込む 本論文では、がん組織内に自律神経系が入り込むことで、その患者の予後を左右することを世界に先 […]
  • 糖質制限食を続けています糖質制限食を続けています 久しぶりに糖質制限食の話題。もちろん(プチ)糖質制限食は続けています。朝は玄米と味噌汁、納豆、焼き魚、野菜の炒め物。夕食はご飯抜きのおかずだけ。おかずは肉に魚、タンパク質をしっか […]
  • 池上梅園の梅が見頃池上梅園の梅が見頃 雨も上がったので、今日は池上梅園まで散歩写真。 スライドショー「池上梅園」 65歳以上は無料なので、入口で免許証を見せて入場した。全体的に見頃の様子。早咲きの […]
  • アメリカにも見放された!アメリカにも見放された! アメリカ大使館が、日本にいる米国人に対して帰国準備を急ぐようにとホームページで呼びかけています。 この中でアメリカ大使館は、「日本政府が広範囲に検査を行わないと […]
  • Merrillで撮った写真展『根岸』Merrillで撮った写真展『根岸』 増田雄彦氏の写真展「根岸」を見に、EIZOガレリア銀座まで。TwitterのDP2Merrill関連で、発売されたばかりのDP2Merrillで撮った写真展があると流れていたので […]
  • 自称「専門家」は放射線防護の基本原則を語らない テレビ・新聞などのメディアで「専門家」と称する方が、放射線被ばくによる「健康被害はない」「発がんのリスクはない」と繰り返し主張しています。放射線に関する専門家であるなら、科学的 […]
  • 抗がん剤で進行がんが治ると、多くの患者は誤解している抗がん剤で進行がんが治ると、多くの患者は誤解している 再発や転移のあるステージ4のがんは、抗がん剤で根治することはまず不可能です。しかし、7割から8割の患者が、進行したがんが抗がん剤で治ると誤解しています。しかも、主治医とのコミュニ […]
  • 「週刊現代』の医療バッシング記事「週刊現代』の医療バッシング記事 「週刊現代』の医療バッシング記事が大反響のようです。さらに、週刊現代と週刊文春がバトルをしていますね。 そのあおりを受けて、医療の現場では対応に四苦八苦している様子です。 […]
LINEで送る
Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です