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緑茶のカテキンは腫瘍抑制因子p53の機能を助ける

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カテキンの抗ウイルス・抗がん作用

ポリフェノールの一種であるカテキン、特にエピガロカテキンガレート(EGCG)は、緑茶に多く含まれています。

カテキンには多くの種類がありますが、中でもエピガロカテキンガレート(EGCG)はビタミンEの20倍、ビタミンCの80倍の抗酸化作用があります。

インフルエンザは、鼻や喉の粘膜細胞にインフルエンザウイルスが付着して増殖することによって感染しますが、ウイルスはスパイクと呼ばれる表面突起で粘膜細胞と結合します。カテキンはその構造の中にOH基をたくさん含んでおり、これがこのスパイクを被覆してウイルスと粘膜細胞の結合を阻止すると言われています。(『お茶の科学』より)

新型コロナウイルスも同じようなスパイクと呼ばれる突起で細胞にくっつくのですから、緑茶を飲むことで予防効果が期待できます。

膵臓がんと緑茶

以前の記事でも紹介しましたが、緑茶が膵臓がんのリスクを下げる仕組みを米国の研究所が解明したと報じられました。

研究チームによると、緑茶に含まれるEGCGが、がんと密接にかかわる酵素LDHDを阻害するのだといいます。それにより、膵臓がん細胞の代謝を変えることがわかったのです。

また、お茶に含まれる酵素阻害物質のオキサミン酸がLDHDを抑制することも確認した。つまり、EGCGとオキサミン酸ががん細胞の拡散を抑制し、がんの予防や進行を遅らせることにつながるのだという。

さらに、九州大学大学院農学研究院の立花宏文主幹教授らの研究グループは、東京工業大学田中浩士准教授の研究グループと共同で、膵臓がん幹細胞の機能を阻害する化合物を発見しましました。

がん細胞にcGMP産生を誘導する緑茶の主要成分EGCGと、cGMPを分解する酵素として知られるPDE3阻害剤を膵臓がん細胞に作用させたところ、がん幹細胞機能の指標であるスフェロイド形成能が抑制されました。

また、膵臓がん移植マウスモデルにおいて腫瘍成長ならびに肝臓への転移が劇的に抑制されることを見出しました。

本研究により、緑茶カテキンEGCGの作用増強が膵臓がん幹細胞機能の阻害に有効である可能性が示されました。

EGCGだけでは膵癌幹細胞に対する効果は弱く、PDE3阻害剤との併用によって大きな効果が得られるとのことです。

カテキンが腫瘍抑制因子p53の働きを助けることが分かった

本題です。このたび『Nature communications』に発表された論文の紹介。

The EGCG–p53 interaction disrupts p53 interaction with its regulatory E3 ligase MDM2 and inhibits the ubiquitination of p53 by MDM2, likely stabilizing p53 for anti-tumor activity.

■ 論文の概要

緑茶に含まれるエピガロカテキンガレート(EGCG)が、腫瘍抑制因子であるp53のレベルを上昇させる可能性がある、という米国レンセラー工科大学からの研究報告が、Nature communicationsに発表された。

p53には様々な抗がん作用があるが、通常細胞内でN末端ドメインがMDM2と呼ばれるたんぱく質と相互作用を起こして急速に分解され、細胞内でのレベルは低く保たれる。

今回研究チームは、EGCGが、p53のN末端ドメインの同じ場所に結合して、p53が分解されるのを防ぐ効果があることを、表面プラズモン共鳴と核磁気共鳴による解析によって発見した。

通常は細胞内での腫瘍抑制因子p53遺伝子の働きは抑えられていますが、お茶に含まれるカテキン(EGCG)がp53の端子に結合することで、その能力をより多く発揮することができるようになる。つまり、より多くのがん細胞をアポトーシス(自死)に導くことができると考えられます。

これって免疫チェックポイント阻害薬のオプジーボなどと同じ仕組みですよね。EGCGがp53の特定の箇所に結合してMDM2と結合することを邪魔するわけです。それによって p53の腫瘍抑制機能が維持されることになります。

カテキンって本当にすごい働きや効果を持っているんだね。

腫瘍抑制因子 p53とは

p53遺伝子とは、一つ一つの細胞内でDNA修復や細胞増殖停止、アポトーシス(自死)などの細胞増殖サイクルの抑制を制御する機能を持ち、細胞ががん化したときアポトーシスを起こさせるとされる。この遺伝子による機能が不全となるとがんが起こると考えられている、いわゆる癌抑制遺伝子の一つ。

Wikipediaより

p53の遺伝子変異は膵癌でも高頻度で発現しています。膵癌はK-ras遺伝子の変異にp16 やp53 などの癌抑制遺伝子の欠失や変異が加わり、前癌病変のPanINを経て多段階的に発生すると言われています。

私のカテキン生活はお茶ミルで

私は膵臓がんの手術後すぐに緑茶のカテキンを摂り始めました。もうかれこれ10数年になります。当初から京セラのお茶ミルを使って粉末にしています。粉末茶にすることで、急須で入れたお茶と比べてお茶の成分の100%摂ることができます。急須で入れたお茶よりもカテキンの量は2.5倍になります。

また捨てる部分がないので茶葉の使用量も少なくて済みます。

毎日280cc の真空断熱マグカップで5杯~10杯は飲んでいます。粉末茶の量としては先日測定したのですが約1.0gです。

お茶ミルで20から40回転すればこの程度になります。粗さの程度にもよりますが、だいたい30回転すると1.0g ですね。あとは好みのお茶の濃さに応じて量を増減すればいいでしょう。

お茶ミルも10年も使ってくるとセラミックの臼歯がすり減ってくるようで、微粉末になりづらいと感じています。それで先日新しいお茶ミルを購入しました。写真のように右から古い順に並んでいますが、だんだんと図体がでかくなってきますね。

こいつらが10数年間、膵臓がんとの闘いのツールでした。

今は一番左の新品でお茶を挽いていますが、非常に微粉末の粉茶ができて、味も香りも同じお茶っ葉なのに違うように感じます。

お茶ミルの変遷、右から古いタイプの順です。
使うのは深蒸し茶

使うお茶は普通の緑茶よりも深蒸し茶の方がよろしいです。なぜかと言うと茶葉が細いので、お茶ミルで挽いて淹れるのにちょうどよい。また緑茶よりも深蒸し茶の方が含まれるカテキンの量が多いと言われています。

■ 深蒸し茶を薦める理由

  1. 普通の緑茶よりもカテキンの含有量が多い
  2. 茶葉が細かいのでお茶ミルで挽くのに適している。(茎が多いとお茶ミルが故障する)
一番茶よりも二番茶のほうがEGCGの含有量が多い。

こちらの表にあるように、二番茶のほうがEGCGは多いですから、無理して高価な一番茶を買う必要はありません。

私のお薦めのお茶

色々なメーカーがありますが、おすすめはこちら源宗園のものですね。コストパフォーマンスは高いと思います。

単品購入ならこちらから

お湯の温度は、通常は70°ぐらいがお茶の温度としては最適だと言われています。しかし深むし茶の場合は沸騰したお湯を入れてもよろしいです。それはカテキンがより多く抽出してくれるからです。粉末茶ですから、カップを回しながら底に沈んだお茶の成分を全て飲み干すのであれば、結局はお茶のすべての成分を体に取り入れることになるので、お湯の温度にはあまりこだわる必要はないと思います。自分の好みに応じた温度で淹れてください。

こちらのケトルを使っていますが、温度調整ができるので重宝しています。

学者

高くて怪しげなサプリメントなんぞよりは、
毎日お茶を飲んでた方が、よほどがんには効果があると思います。

お茶やカテキンについてはこのブログでもたくさんの記事を書いています。下に関連記事をリンクしておきますのでご興味があればご覧ください。

キノシタ

もちろんエビデンスはありませんが、このように毎日多くのカテキンを
摂ってきたから、膵臓がんの再発もなく14年も元気なのかもしれません。


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