NHK「どう向き合う? がん“代替療法”」明日放送

明日土曜日22時から、NHK 『追跡!A to Z どう向き合う? がん“代替療法”』が放送されます。ゲストはタレントの山田邦子と東北大学大学院教授 坪野吉孝氏です。

日本人の3人に1人の死亡原因となっている「がん」。手術、放射線、そして抗がん剤の三大治療の他に、患者が頼りにしているのが健康食品などの「代替療法」だ。患者の2人に1人が使い、その市場規模は1兆円とも言われている。

しかし、患者たちは今、大きな悩みに直面している。インターネット上などで情報が氾濫する中、どの情報を信頼していいかわからないのだ。日本では、国が「代替療法」の効果を検証したり有効性を研究したりしていないため、患者は自力で情報収集しなければいけない状況に置かれている。

また、患者の不安な気持ちにつけこんで商売する悪質な業者が後を絶たない中、警視庁では、そうした業者の摘発に力を入れている。さらに、厚生労働省も患者が代替療法についての正しい情報を見極められる仕組みを作ろうと動き出した。
がん患者の多くにとって拠り所になっている「代替医療」。どう付き合っていけばいいか、考える。

坪野氏は『検証!がんと健康食品
』『がんの代替療法―有効性と安全性がわかる本 ハーバード大学の研究グループによる最新報告
』などの著作があり、ブログでも代替医療に関して情報を発信されています。

代替医療に関心のある方(がん患者ならほとんどの方がそうでしょうが)は一見の価値のある番組でしょう。

坪野氏のブログでもがんの食事療法に関してまとまった内容があり、参考になるでしょう。坪野氏はクリスチャンであり、神様や奇跡の存在
を信じている方ですが、代替医療(食事療法)にどのような姿勢で臨むべきか、次のように書かれています。

通常の医学的常識では考えられないような形で、がんが軽快したり治癒したりするのは、あり得ることだと思っています。
けれども、仮にそのようなことが起きるとしても、人間の側では予測できない、いわば「思わぬ恵み」として生ずるものではないかと思います。健康食品などによって、人為的に引き起こせる性質のものではないだろうと考えています。
特定の信仰の有無にかかわらず、病気からの回復を祈り求めることは、誰にとっても自然なことでしょう。そうした祈りに希望を託しながらも、さしあたっては、科学が明らかにした知見を参考に食事や生活のありようを考えることが、理にかなっているのではないかと思います。

ブログには代替医療・サプリメントに関する最新の情報もアップされており、私の「常にチェックすべきブログ」です。

坪野吉孝ブログ:「疫学批評 -医学ジャーナルで世界を読む-」
ホームページ:「Tsubono Report

老子だったら、次のように言いますね。

無為とは、なにもしないことじゃない
誰も、みんな、
産んだり、養ったり、作ったりするさ、
しかし、
タオにつながる人は
それを自分のものだと主張しない。
熱心に働いても
その結果を自分のしたことと自慢しない。
頭に立って人々をリードしても、
けっして人を支配しようとはしない。
頭であれこれ作為しないこと、
タオに生かされているのだと知ること、
それが無為ということだよ。
なぜって、こういうタオの働きに任せたときこそ、
ライフ・エナジーがいちばん良く流れるんだ。
これがタオという道の不思議な神秘の
パワーなんだ。

    (老子道徳経第十章)加島祥造『タオ-老子』

「無為」とは「余計なことはしない」ということ。何もしないのではなく、
やるべきことはやってもあとは成り行きに任せる。
「死を受容する」ともまた違うんだよね。うまく表現できないけど。

検証!がんと健康食品 検証!がんと健康食品
坪野 吉孝

食べ物とがん予防―健康情報をどう読むか (文春新書) がんの代替療法―有効性と安全性がわかる本 ハーバード大学の研究グループによる最新報告 「がん」になってからの食事療法―米国対がん協会の最新ガイド がんになる人ならない人 (ブルーバックス) なぜ、「がん」になるのか?その予防学教えます。
by G-Tools


膵臓がんと闘う多くの仲間がいます。応援のクリックをお願いします。

にほんブログ村 病気ブログ 膵臓がんへ
にほんブログ村

にほんブログ村 病気ブログ がんへ
にほんブログ村


スポンサーリンク