お言葉はなかった。「主権回復の日」祝典

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おぼろ月夜の倉敷美観地区


今日の「主権回復の日」祝典はあやしげな雰囲気。NHKの中継がない。沖縄タイムスが4月15日の社説で以下のように指摘していた。

そもそも天皇・皇后両陛下は、式典出席を望んでいるのだろうか。あえて推測すれば、とてもそのようには思えない。

そして、今日の式典で天皇のお言葉はなかった。昨年12月の79歳の誕生日に際して、沖縄についてこう語っている。

「沖縄はいろいろな問題で苦労が多いことと察しています。その苦労があるだけに、日本全体の人が皆で沖縄の人々の苦労している面を考えていくことが大事ではないかと思っています」

こうした天皇の真摯な態度に対して、己の歴史認識を強引に押し通そうとする安倍晋三は、式典に出席を要請した。憲法に違反する天皇の政治的利用に当たると言わざるを得ない。

天皇がお言葉を述べられなかったのは、せめてもの抵抗だ。その信条を深く忖度して、その対応に賛意を表する。

沖縄が本土と切り離され、米軍の統治下に置かれたことが、どうして主権の回復と言えるのか。安倍晋三は式典で「戦中、戦後のご苦労に対し、通り一遍の言葉は意味をなさない。沖縄が経てきた辛苦に深く思いを寄せる努力をなすべきだ」と述べた。沖縄県民がこぞって反対したオスプレイが、約束を無視して傍若無人に飛び、普天間への移転も強行しようとする彼の口からこのような言葉が出るとは、悪い冗談だとしか思えない。

琉球新報は今日の社説で『沖縄戦で本土防衛のための「捨て石」となった沖縄は、4・28を境に再び「小の虫を殺して大の虫を助ける」ための政治的質草となった。』と断罪している。

尖閣諸島を国有化して忠告との関係を険悪にし、竹島では韓国の神経を逆なでした上で、従軍慰安婦問題はなかったとか、侵略には国際的な定義がないなどと、火遊びが過ぎる”戦争を知らない男”が戦争をやりたがっているように見える。これでは北朝鮮の金正恩と変わらないじゃないか。


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