膵臓がんの光免疫療法 オランダのフローニンゲン大学で治験

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昨日の『すい臓がんカフェ』に参加していたゆきおさんが、「膵臓がんの光免疫療法の治験がオランダで始まるようだから、オランダに行って参加するつもりだ」と話してくれました。

膵臓がんはオランダで治験

調べてみると、小林久隆先生がインタビューでも触れていて、オランダのフローニンゲン大学(University of Groningen)が積極的に取り組んでいるようです。

こちらのサイトにまとめてくれていますが、

小林 まだ実験中ですが、脳腫瘍についてはドイツのフライブルク大学、ケルン大学と共同研究しています。脳の手術では体の機能を失ったり、人格が変わってしまったりしないように正常な脳神経を残さねばならず、がん細胞と正常細胞が混ざった部分を完全に取り除くことはできません。この治療はこうしたケースで、取り切れなかったがん細胞の除去に最も良く応用できると考えています。

また、すい臓がんについてはオランダのフロニンゲン大学が熱心に取り組んでいます。すい臓がんも手術で取り切れないケースが多いために再発率が30~40%と高いのです。
脳腫瘍もすい臓がんも、手術した個所はがん細胞が露出しているため近赤外線の照射で取り残したがん細胞の処理をしやすく、外科の先生たちが積極的に臨床応用へと研究を進めてくれています。

オランダは米国FDAが承認したものがそのまま国の承認となる制度のようですから、光免疫療法の治験を始めるのに敷居が低いのでしょう。というのも、光免疫療法では、IR-700という治療用改変抗体と、近赤外線を照射する新規医療機器の同時の治験を実施する必要があるのですが、FDAで医療機器の承認申請は済んでいるのでしょうから、オランダでは膵臓がんに対するIR-700の治験だけをすればよいのではないかと推測できます。

まだ試験登録はされていない

ClinicalTrials.govで、[University of Groningen]、[pancreatic cancer]で検索したのですが、まだ登録されていませんでした。ヨーロッパでは治験や承認プロセスに各国とEUの2つの基準があるのがネックとなっているのかもしれません。

ただ、膵臓がんに光免疫療法を適用するといっても、手術で取り残したがん細胞を、光免疫療法できれいに破壊するのですから、開腹した状態で光を照射するのではないでしょうか。カテーテルのようなもので対象の臓器に近赤外線を当てる機器も開発中ですが、膵臓にはとどきません。

日本から渡航して治験を受けるには、「これから手術を受ける患者」以外は条件が揃わないような気がします。

希望的観測を言えば、今国立がん研究センター東病院で始まった頭頸部がんに対する治験が3~6ヵ月で終わる。その後第2相試験は省略して国際的な第3相試験に入り、2年程度で結果が出る。続いて、膵臓がんなどの国際共同試験に取りかかって、3年程度で結果が出る。早ければ5年後には膵臓がんで光免疫療法が使えるようになる。

となれば嬉しいですね。

情報は足で探し、目と口と耳で確かめる

ゆきおさん、治験に参加できるかと、メールでフローニンゲン大学に問い合わせをしたそうです。すごい行動力ですね。

がん患者は、ネットや本で情報を集めるだけでは不十分です。それを元に、自分の足で、電話やメールで、直接相手に問い合わせる。これが重要です。

岡田直美・善本考香さんの『このまま死んでる場合じゃない』にも、こう書かれています。

がんと闘う楯:冷静な判断力「足を使うこと。そして、それ以上に目と口と耳を使うこと」

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自分の治療に活かせそうな情報を見つけたら、じっさいに足を運んで自分の目と耳で確かめていろいろ質問してみる。

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