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糖尿病薬が膵癌に効果あり。NK細胞の培養の成功

しばらくがん関係の記事を書いていないので、ニュースを2件。

糖尿病治療薬、がんに有用の可能性
米国から報告相次ぐ

米国がん研究協会(AACR)は3月末、糖尿病治療薬「メトホルミン」(商品名「メトグルコ」など)のさまざまながんへの有用性を示す5つの研究成果のリリースを、同時に発表した。糖尿病とがんに密接な関連があることはよく知られており、メトホルミンを使うことで糖尿病患者のがん発症が抑制されるという研究結果は、主に大腸がんを中心に報告されてきた(関連記事)。しかし、今回発表された5件の研究は動物実験などが含まれているものの、膵臓がん、前立腺がん、肝臓がん、口腔(こうくう)がん、メラノーマ(悪性黒色腫)と、いずれも種類の異なるがんに関するものだ。

糖尿病合併膵臓がん患者の2年生存率が倍増

膵臓がんは治療後の経過があまり良くないがんの1つで、糖尿病患者の発症率は糖尿病でない人に比べ高いとされる。

米MDアンダーソンがんセンターのDonghui Li氏らは、302人の糖尿病合併膵臓がん患者を対象とした研究を実施した。その結果、メトホルミンを使用していない患者(185人)の検討開始時点から2年間の生存率が15.4%だったのに対し、メトホルミンを使用している患者(117人)では30.1%と、約2倍高かったという。

同氏らは、メトホルミン使用により32%の死亡リスク低下が得られたと評価。この低下効果は、すでに転移巣のある場合を除くすべての病期で見られた。今後、膵臓がん治療の補助療法としての検討を始める意向を示している。

すい臓ですから、血糖値、インスリンと関わりがあります。糖質制限食も抗がん作用の可能性があると、江部先生も書いておられるし、もう少し研究が進めば有り難いです。

タカラBIO、NK細胞療法の臨床研究を開始

[東京 9日 ロイター] タカラバイオ(4974.T: 株価, ニュース, レポート)は9日、ナチュラルキラー(NK)細胞療法の臨床研究を京都府立医科大学で16日から開始する、と発表した。培養NK細胞を繰りかえし投与し、その安全性について、有害事象の種類や程度、頻度などを評価する。

NK細胞は、末梢血中に10─20%の割合で存在するリンパ球の一種。ウイルスによる感染やがん細胞に対する初期防御機構としての働きを担うが、加齢やストレスなどでNK細胞の活性が低下することが知られており、高齢化に伴うがん発症の原因の1つとされている。

タカラバイオは、同社開発の新規NK細胞拡大培養法で、NK細胞を約90%という高純度で大量に調製することができるほか、この調製されたNK細胞は、様々ながん細胞株に対して細胞傷害活性を示すことや、マウスを用いた動物実験で腫瘍の縮小や転移抑制作用があることを確認しているという。

NK細胞を培養とは凄い研究です。タカラバイオのサイトに詳細があります。白血球の中でも一番扱いにくい細胞です。巷のNK細胞療法がなかなかうまくいかないのもそのためですが、タカラバイオに頑張って欲しいものです。ただ、症例数は9例と少ないです。

ナチュラルキラー細胞療法の臨床研究を京都府立医科大学で開始

タカラバイオ株式会社と京都府立医科大学がん免疫細胞制御学講座とは、共同でナチュラルキラー(NK)細胞療法の臨床研究を4月16日より開始します。

当社が開発した新規NK細胞拡大培養法(*)では、レトロネクチンR拡大培養法で培養したT細胞がNK細胞増殖のために利用されており、NK細胞を約90%という高純度で大量に調製することができます。当社は、この新規拡大培養法を用いて調製されたNK細胞が、様々ながん細胞株に対して細胞傷害活性を示すこと、さらにはマウスを用いた動物実験によって腫瘍の縮小及び転移抑制作用を示すことを確認しています。

現在、当社の技術支援のもと、百万遍クリニック(京都市)、たけだ診療所(京都市)、藍野病院(茨木市)の3か所で、ナイーブT細胞を用いたレトロネクチンR誘導Tリンパ球療法(RetroNectinR induced T cell Therapy; RIT)の有償治療が行われています。RITは獲得免疫を利用した治療法ですが、もう1つの重要な免疫機構である自然免疫を担うNK細胞を用いたがん免疫細胞療法を確立すべく、今般の臨床研究が開始されます。今後、患者の状態に応じた治療法の提供や、ナイーブT細胞とNK細胞による併用療法、NK細胞と抗体医薬の併用療法等のより効果的な治療法の開発を行っていきたいと考えています。

* : 第23回日本バイオセラピィ学会学術集会総会で発表(平成22年12月9日ニュースリリース済)

【臨床研究概要】
目的:培養NK細胞を反復投与し、その安全性について、有害事象の種類、程度、頻度を評価することを主目的とする。
エンドポイント:・主要エンドポイント:培養NK細胞の反復輸注の安全性
                      ・副次的エンドポイント:腫瘍縮小効果
対象   :標準治療不応性の消化器癌症例
治療    :採取された血液からNK細胞を多く含む細胞を調製し、経静脈的に投与する。
投与間隔は1週間で、3回投与を行う。
予定症例数 : 9例
実施期間    : 平成24年4月16日 ~ 平成26年3月 31日
実施責任者 : 京都府立医科大学がん免疫細胞制御学講座
                       准教授 古倉 聡
臨床研究に関する問合わせ先:京都府立医科大学消化器内科学講座/がん免疫細胞制御学講座
Tel: 075-251-5519


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