『内なる治癒力』心と免疫系

内なる治癒力: こころと免疫をめぐる新しい医学 (創元アーカイブス)

内なる治癒力: こころと免疫をめぐる新しい医学 (創元アーカイブス)

スティーヴン・ロック, ダグラス・コリガン
3,850円(04/25 20:46時点)
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感情や心構えが病気の治癒や健康にどのような影響を与えるのかを科学的に解明したいと思ってきました。その中でもこの本が一番参考になった。

私が保有しているのは1990年発行の第1版第8刷で、現在のものとは表紙が違っています。

現在のものは、2019年に同じ出版社より復刻版として出されたものです。それだけ多くの読者から長きに渡って支持されたということでしょう。例えば有名なノーマンカズンズ氏が序文にこのような言葉を載せています。

〔原書の序文より〕
「本書は人間の治癒系の原理をもっとも明確に、もっとも完璧に説明したものであり、さらに、感情や心構え――否定的なものであれ、肯定的なものであれ――が病気の治癒や健康にどのような影響を与えるかを科学的に立証した労作なのである」
<ノーマン・カズンズ〈米国のジャーナリスト・作家〉

「内なる治癒力 こころと免疫をめぐる新しい医学」は、スティーブン・ロックとダグラス・コリガンによる1990年の書籍です。この本は、脳、神経系、免疫系の相互作用である精神神経免疫学(PNI)の分野を探求しています。PNIの研究者は、ストレス、不安、抑うつなどの否定的な感情が、癌を含む多くの病気の発生と進行にどのように寄与するかを明らかにしました。

この本では、著者は、癌患者が自分の心の健康に注意を払うことがいかに重要であるかを主張しています。彼らは、患者がストレスを管理し、前向きな態度を保つための方法を学ぶことが重要であると主張しています。また、患者は、瞑想、ヨガ、自律訓練法などのストレス軽減法を実践することが重要であると主張しています。

また、この本は、癌患者とその家族にとって貴重なリソースです。それは、癌患者が自分の心の健康に注意を払うことがいかに重要であるかを思い出させてくれます。また、患者は、ストレスを管理し、前向きな態度を保つための方法を学ぶことができるリソースを提供します。

現在免疫系と中継に関する重要な課題として次のようなものが挙げられています。

  1. 人は、催眠や瞑想などの行動医学的技法を用いて、意図的に自らの免疫反応を変化されることができるか。
  2. 心理社会的ストレスに伴って起こるとされる免疫に関する所要素の変化は、臨床的な重要性を持つのか。
  3. 人の免疫反応を変化させる目的で行われる行動医学的介入は、免疫系が現在戦っている病気への感受性(かかりやすさ)や病気の経過を変えられるのか。

免疫に対する科学的な研究は進んだとはいえ、この本で30数年前に指摘された課題が、未だに重要性を持っています。


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