がん患者には血糖値管理も重要

Web交流会のご案内


【日 時】2020年12月12日(土) 13:00~16:00(開場:12:45)
【場 所】Zoomを使ったオンラインの集まりです
【対 象】膵臓がん患者とその家族、遺族
【参加費】500円 (PayPal決済、郵便振替)
【定 員】100名
【内 容】
第一部 がん研有明病院 腫瘍精神科部長 清水研先生の講演
『もしも一年後、この世にいないとしたら ~4000人の患者家族と対話した精神科医の学び~』
第二部 患者さん同士の交流会

ウェブ会議ツール「Zoom」を使ったWeb交流会となります。
スマホだけで簡単に参加することができます。

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第56回糖尿病学会において九州大学の清原裕氏が、久山町研究の結果から、『高血糖および糖尿病は癌死亡の相対危険度を上昇させる』ことが分かった、と発表した。

これより前、5月15日付の新聞には「糖尿病患者 がんリスクアップ」と題して

糖尿病の患者は大腸、肝臓、膵臓がんのリスクが高くなることを、国立がん研究センターがん予防・検診研究センターの津金昌一郎センター長のグループが突き止めた。日本糖尿病学会と日本癌学会の合同委員会が14日、明らかにした。両学会は、糖尿病とがん両方の予防につながる生活習慣を推奨するとともに、糖尿病患者が適切にがん検診を受けるよう呼びかける。
津金氏らは、日本人の男女33万6137人を対象に、糖尿病患者のがん罹患率と、そうでない人のがん罹患率を比較。その結果、糖尿病患者は、肝臓がんのリスクが1・97倍、膵臓がんが1・85倍、大腸がんが1・4倍と高かった。

ことを発表している。これに続いての高血糖・糖尿病とがんとの関係が明らかになったわけだ。

1961年から50年間続いている久山町研究とは、アメリカのフラミンガム心臓研究と並び称せられるコホート研究である。脳卒中の実態解明を目的として始められたが、88年からは糖負荷試験を導入して耐糖能レベルと脳卒中の関係も調査するようになる。そして糖尿病発症予防を目的に、従来の糖尿病食(米飯を中心に糖質50~60%)を指導してきた。しかし、現実には糖尿病は激増しアルツハイマー痴呆の有病率も2005年には1992年の3倍に増加した。これらから、糖質制限食を勧める江部医師らからは「カロリー制限食の失敗を認めるべきだ」との指摘がある。

久山町研究は、糖尿病に関しては失敗の事例を積み上げているだけのように見える。その研究の責任者である清原裕氏の糖尿病学会における発表です。日経メディカルの記事から重要部分を抜き出してみると、

 今回は、久山町の健診を受診した40歳以上の住民のうち、1961年に受診した1618人、1974年に受診した2038人、1988年に受診した2637人、2002年に受診した3123人の追跡調査の結果を示した。

各受診年次群における代謝性疾患の頻度を、40歳以上の男性に限り年齢調整して比較した。BMIが25.0kg/m2以上となる肥満の頻度は、1961年の7%から、年次が上がるごとに増加しており、特に2002年の受診群では29%と有意に増加していた(P for trend<0.01)。同様に、総コレステロール値が220mg/dL以上となる高コレステロール血症、糖代謝異常も、2002年受診群では有意に増加していた(いずれもP for trend<0.01)。女性でも同様の傾向がみられた。

40歳から79歳までの住民において、耐糖能レベルをWHOの診断基準に沿って分類し、その頻度を1988年受診群(2490人)と2002年受診群(2779人)で比較した。結果、1988年の男性において15.0%だった糖尿病が23.6%に、耐糖能異常(IGT)も19.2%から21.6%に、空腹時血糖異常(IFG)も8.0%から14.7%にそれぞれ増加していた。女性でも同様で、約4割がなんらかの糖代謝異常を有していた。

肥満も増加、コレステロール値に糖代謝異常も増加、悪い結果ばかりだ。これでは清原氏らが推進してきた糖尿病予防策がすべて失敗だったと、自らが認めている発表ではないですか!

また、全癌累積死亡率も耐糖能レベルが悪化するに従って有意に上昇した。さらに糖尿病の中でも、新規に診断された糖尿病より既に診断されていた糖尿病の方が全癌死亡率が高かった。このことから、罹病期間が長い、もしくは重症である糖尿病患者のほうが全癌死亡率が高まることが示唆された。

おいおい。しらっと言っているが、要するに久山町の住民を対象とした”癌”の人体実験ではないのか? 糖尿病ががん死のリスクを高めると分かり、しかも従来の糖尿病食には効果がないというのだったら、誤りを認めて方針転換すべきではないのでしょうか。

がん患者にとっても血糖値管理は重要だということを再認識させてくれることは評価できる。私も今は血糖値管理を重点に置いてがんの再発予防を考えているところです。

同じ学会での発表で『癌を合併した糖尿病患者の治療、周術期や化学療法時の留意点とは』も参考になります。

化学療法時は、悪心予防のために投与されるステロイドによって、高血糖状態になることがあるほか、悪心・嘔吐や食欲不振で食事量が減少することがあり、「注意が必要」と指摘した。

癌の分子標的治療薬やホルモン療法薬などによって高血糖が起こるため、注意が必要であることにも触れた。分子標的治療薬の中にはインスリンシグナル伝達の重要な分子を標的にした薬剤があるため、最適な治療法については慎重な検討が必要と補足した。

糖尿病の既往がない癌患者では「糖尿病症状が見逃されがちである」とも指摘。糖尿病既往のない癌患者で意識障害が出現した際、当初は脳転移や髄膜炎が疑われていたが、実は糖尿病による高血糖や低血糖が原因だったという症例を紹介した。


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がん患者には血糖値管理も重要” に対して1件のコメントがあります。

  1. よし@ホルモンバランス より:

    血糖値は、色々な面で重要ですね。
    気を使って行きたいです。

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