スポンサーリンク

シュレベールの箴言(9)

LINEで送る
Pocket

副作用の少ない自然の解決策があれば、私たちは体のなかの炎症を抑えることができる。自然の解決策とは、炎症を促進する毒素を生活環境から排除すること、がんに対抗できる食物を摂取すること、感情のバランスに配慮すること、運動不足を解消することである。

がんに効く生活 克服した医師の自分でできる「統合医療」

がんに効く生活 克服した医師の自分でできる「統合医療」

ダヴィド・S. シュレベール
2,420円(02/26 13:22時点)
発売日: 2009/02/21
Amazonの情報を掲載しています

がん細胞は炎症作用を利用して増大する

炎症は、がんの進行に重大な役割を果たすが、多くの医師がそれに無関心であるため、身体の炎症をコントロールするための方法を勧めることはめったにありません。

代表的な炎症性サイトカインのひとつであるNF-kBは細胞増殖シグナルに関わっていますが、NF-kBの生成を阻害するだけで、がん細胞の大半を再びアポトーシス(細胞死)に追いやり、転移を防ぐことができます。がん細胞内のNF-kBの有害な作用を防ぐことができるかどうかが”生死を分ける問題”なのです。

NF-kBの生成を阻害する分子を含む”自然の解決策”とは、緑茶に含まれるカテキン(主としてエピガロカテキンガレート EGCG)、赤ワインに含まれるレスベラトロール、ターメリック(ウコン)を摂ることです。

特にターメリックの成分であるクルクミンほど、強力な抗炎症作用がある食物成分はほかにはありません。実験によると、クルクミンは、結腸がん、肝臓がん、胃がん、乳がん、卵巣がん等のがんの成長を抑制し、血管新生を抑制する効果もあり、さらにがん細胞を”アポトーシス(細胞の自殺)”に導く効果もあります。

ターメリックは、そのままではほとんど吸収されない

ただ、ターメリックはそのままではほとんど腸から吸収されません。しかし、少量の黒コショウといっしょに摂ると吸収効率が2000倍になります。インド人がカレー料理に黒コショウを使うのは経験的な知恵なのでしょうね。

京都大学の掛谷秀昭 薬学研究科教授、金井雅史 医学研究科特定准教授らの研究グループは、排泄されにくく、体内で有効成分に変わるクルクミンの合成物を合成し、クルクミンの有効成分を従来の1000倍に高めることに成功したと報じられています。

安全性の高い水溶性プロドラッグ型クルクミン(CMG)の開発に成功

掛谷秀昭 薬学研究科教授、金井雅史
医学研究科特定准教授らの研究グループは、株式会社セラバイオファーマと共同で、ウコンに含まれるクルクミンの生体内代謝物に着目することで、安全性の高い水溶性プロドラッグ型クルクミン(CMG)の開発に成功しました。本薬剤は顕著な抗がん活性を持ちます。飲み薬としては吸収されづらいというクルクミン原末の問題点を克服した成果です。今後抗がん剤などとしての実用化が期待されます。

ウコンに含まれるポリフェノール化合物クルクミンはさまざまな生理作用が報告されており、がん、心臓病、アルツハイマーなどに関する基礎研究や臨床研究が行われています。しかし、クルクミン原末をそのまま摂取しても多くは腸で吸収されないため、血液には移行せず肝臓を含む各種臓器での顕著な効果を期待できません。そこで、クルクミンをより使いやすくするために、誘導体開発研究及びドラッグデリバリーシステム開発研究などが世界中でしのぎを削っています。しかし、未だ有効な薬剤及び手法は開発されていないのが現状です。

本研究グループは、クルクミンの生体内代謝物解析(メタボローム解析)の結果などから、クルクミンモノグルクロニド(CMG)がクルクミンのプロドラッグとして利用できることを発見しました。プロドラッグとは、生体内で代謝され活性代謝物となる薬剤です。

化学合成したCMGをラットに静脈投与した際に、これまでのクルクミン原体などの経口投与と比較して、クルクミンが極めて高い血中濃度を示すことを明らかにしました。さらに、ヒト結腸腺癌細胞を移植したマウスモデルにおいて、CMGは体重減少や肝障害などを伴うことなく、顕著な抗がん活性を示すことも明らかにしました。したがって、CMGは安全性の高い抗がん剤などとしての実用化が期待されます。

この研究成果が私たちの手元に届くのはまだ先のことですから、それまでは黒コショウの助けを借りことにしましょう。

  • 「感情のバランスに配慮する」→ストレスを低減する
  • 「運動不足を解消する」

に関しては、シュレベールは別の章を立てて詳細に述べているので、あらためて記事で紹介します。

吸収されやすいクルクミンとして下記のサプリメントもあります。




がんと闘う多くの仲間がいます。

にほんブログ村 病気ブログ すい臓がんへ
にほんブログ村

にほんブログ村 病気ブログ がんへ
にほんブログ村


スポンサーリンク

このブログの関連記事

  • クルクミン(ウコン)の抗がん作用クルクミン(ウコン)の抗がん作用 佐藤典宏先生のブログ「あきらめない! […]
  • ウコンの品質、安全性・副作用ウコンの品質、安全性・副作用 ウコンの話題を2回にわたって記載しましたが、市販のウコンにはクルクミンの含有量が少ないかほとんど含まれていないものをあります。 ウコンには3種類あり、 春ウコン(日本名:キョウオ […]
  • ウコンが膵臓がんに効く?ウコンが膵臓がんに効く? 追記:『がんに効く生活』にもターメリックの効用が書かれていました。こちらにアップしてあります。 本日の産経ニュースからウコン、がんにも有効 世界的研究者が報告 2010. […]
  • シュレベールの箴言(7)シュレベールの箴言(7) 通常の医療を受けながら、それと並行して合理的になし得る多くのことが存在する。それらは症状の改善、治療の効果、副作用の緩和、寛解期間の延長、そして再発リスクの減少に貢献している […]
  • 京都紅葉の旅・まとめ(3)京都紅葉の旅・まとめ(3) 京都の撮影の旅ではGoogleマップのお世話になりました。事前に予定地を登録して、現地では自転車の前籠にスマートフォンを置いてナビモードで道案内させました。日本ではGoogleマ […]
  • 「がんもどき」理論を検証する (1)「がんもどき」理論を検証する (1) 近藤誠氏は『あなたの癌は、がんもどき』において、「がんもどき理論」の眼目はがんもどき理論の眼目は、発見された時点で(身体のどこにも)臓器転移がない癌は、その後放置しても転移が生じ […]
  • 統計的有意差だけに拘る医療はもう止めませんか統計的有意差だけに拘る医療はもう止めませんか エビデンス(科学的な根拠)がなければ医療ではない、人体実験だ、がん拠点病院での自費による免疫療法はけしからん、てな議論?が盛んです。 (「じひ」を変換したら「慈悲」と誤 […]
  • 定期検査 術後4年目 再発・転移なし定期検査 術後4年目 再発・転移なし 今日はがん研での定期検査でした。これで満4年目になります。造影CTと血液検査。主治医の先生がヨーロッパに出張のため代診の若い先生でした。 結果はご覧の通り、血液検査での腫瘍マーカ […]
LINEで送る
Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です