シュレベールの箴言(4)
病気に対する正しい知識を持ち、体と心をケアし、健康増進に必要な情報を与えられている人々は、がんと闘うため、体の重要な機能を作用させることができる。
誰もが奇跡的な回復の話を耳にしたことがある。余命数ヶ月と宣告されたにもかかわらず、数年間、場合によっては数十年間も生きた人の話だ。(シュレベール自身も20年間生きた)
カリフォルニア大学サンフランシスコ校で、生検によって前立腺がんの診断が確立した患者93名を二つのグループに分け、手術を受けずに腫瘍の変化を見守る治療法を行った。
一つのグループは定期的にPSA検査だけを受け、もう一方のグループは、ビタミンE,C、オメガ3脂肪酸等のサプリメント、菜食量法、ウォーキング30分を週に6日、ヨガ、呼吸法、瞑想、段階的リラクゼーションのプログラムを実践した。
その結果、PSA検査だけのグループでは1年後49名のうち6名の腫瘍が悪化し、手術することになったが、あとのグループからは悪化する患者は1人も出なかった。のみならず、ほとんどの患者の腫瘍が縮小していたのである。
生活スタイルの改善とがんの進行の停止との間に何らかの関連があることは、明かである。
がんの統計では、ただ医師の診断を受け入れるだけの患者と、自分の体が生まれつき持っている防衛力を引き出す患者との違いが分からないのである。
自然の防衛力を働かせるための、シンプルな4つのルールとは、
- 発がん物質のデトックス
- がんに対抗できる食生活
- 適度な運動
- 精神的な平穏
である。
がんを治す自然のアプローチ法というのは存在しない。だが、避けようのない運命というものも存在しない。