シュレベールの箴言(5)

大事なものの追求を先延ばしにしてしまっては、結局、大事なものを一度もきちんと手にすることがないまま、人生は指のあいだをすり抜けていってしまう

資格を取って、良い仕事に就き、成績を上げて昇進し、家を建て、子どもを育て、ローンを払って・・・老後を安泰に暮らす。

こんなことを考えて、今日を明日の準備のために費やしていては、いつ本物の人生を味わうんだろう。

だが、治らないがんになると、こうした奇妙な錯覚やためらいを一掃してくれる。

なにしろ、残された時間が有限だということに、愚かにも、やっと気がつく。

それでも、一縷の奇跡を信じて、治療に貴重な時間を費やす患者もいる。奇跡を信じても良いんだよ。治療のことを考えるのも必要だ。でも、そればかりじゃ、明日のために今日を生きているだけ。今日という時間はするりと逃げ去ってしまう。

がんは、人生がいかにはかないものであるかを感じさせ、だから貴重なのだと、人生の価値を味わわせてくれるのだ。

シュレベールは死の4週前まで、自分の人生やがんとの闘いをふりかえり、検討を加え、すべてのがん患者への「遺言」として書き残しました。それが『さよならは何度でも ガンと向き合った医師の遺言』です。

がんの「奇跡的な治療法」は存在しないし、100パーセントの成功はありえない。私の例は、それだけでは科学的実験にはなり得ない。『がんに効く生活』で提示しているのは、何万にも上る統計的データ、科学的文献に基づいているのだから。自然治癒力を高める方法はいくつかあるが、その切り札を全てそろえたからといって、あらかじめ勝負に勝つことが保証されているわけではないのです。

がんに効く生活 克服した医師の自分でできる「統合医療」

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