「膵臓がん患者と家族の集い」のご案内


5/19『膵臓がん患者と家族の集い』

【日 時】2024年5月19日(日) 14:00~16:00(開場:13:45)
【会 場】大田区産業プラザPiO 6階D会議室
【参加費】1,000円
【対 象】膵臓がん患者とその家族、ご遺族
【定 員】60名
【内 容】
   第1部 ミニレクチャー:HIFU(強力集束超音波治療法)の治験とは」オンコロ:金川潤也さま他
   第2部 患者・家族の交流会
申込締切は5月16日(木)19:00です。

詳しくはオフィシャルサイトで

造影CT検査を受けるとがんが増えるから、検査は控えるべきか?

腫瘍マーカーが増えてきているので、3ヶ月ごとに造影CT検査を受けるように主治医から言われたが、「CT検査で癌が増える」って言うでしょう。どうしたものですかね。

というような質問をたびたび受けます。

結論から言えば、1回のCT照射による被ばく線量(実効線量)は18~29ミリシーベルト(mSv)ですから、2~3回のCT検査(約100ミリシーベルトの被ばく線量)によって、あなたの生涯での癌による死亡リスクは0.5%ほど大きくなります。

国際放射線防護委員会(ICRP)では、大人も子供も含めた集団では、100ミリシーベルト当たり0.5%がん死亡の確率が増加するとして、防護を考えることとしています。これは原爆被爆者のデータを基に、低線量率被ばくによるリスクを推定した値です。

現在、日本人の死因の1位はがんで、大体30%の方ががんで亡くなっています。
つまり1,000人の集団がいれば、このうちの300人はがんで亡くなっています。これに放射線によるがんでの死亡確率を試しに計算して加算すると、全員が100ミリシーベルトを受けた1,000人の集団では、生涯で305人ががんで死亡すると推定できます。

「生涯で」というのが要点です。今受けた放射線によって細胞が傷つき、それが癌の塊になるのは20年後です。

膵臓がん患者さんが、20年後に癌で死亡するリスクが0.5%増えるからと言って、今必要なCT検査を受けないのはナンセンスでしょう。

確かに日本では他の国に比べてCTの設置台数は極端に多くなっており、「とりあえず撮っておこうかCT」も多くなっています。日本人の癌の3.2%は医療被曝が原因だろうと推定されています。

しかし集団に対する生涯の癌死亡リスクと、がん患者であるあなたのがん死亡リスクは別物ですから、分けて考えてください。

癌患者、ましてや膵臓癌患者さんが2~30年後の癌死亡リスクが数パーセント増えることを心配して検査を拒否するなんて馬鹿げていると思いませんか。

この話題に関しては、このブログで何度も取り上げているので、以下の記事も参考にしてください。

CT検査を避けたいと思っているがん患者さんが、玉川温泉に行き、CTによる外部被ばくよりも危険な内部被ばくを受けようとするなんて、不思議なこともあるのですなぁ!


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